表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣物語  作者: 渋谷かな
40/78

雪女

「師匠、帰ってきました。」

「おかえりなさい。ヒムロ。おまえの活躍は噂で聞いていますよ。」

「それなら話は早い。邪悪なる者となった伝説の剣騎士デカノーホウトを倒すために強くならなければいけません。スノーウーマン師匠、私にフェンリルの剣騎士の鎧を与えて下さい。」

 氷の剣騎士ヒムロの師匠は、雪女のスノーウーマンだった。

「今は無理です。」

「どうしてですか?」

「それは雪の女王様と氷の女王様がケンカを始めてしまい、フェンリルの住む氷の森に行けなくなってしまったのです。」

「なんですって!? 仲の良かった女王同士なのに、なぜケンカを始めたんですか?」

「原因は・・・。いや、言うのはやめておこう。おまえが女王様たちに会い、直接理由を聞くがいい。私は知らない。」

「どういうことですか? 師匠。」

「私は関わりたくない。プン。」

 少しスノーウーマンの機嫌が悪くなり去って行った。

「おかしな師匠だな。いいですよ。自分で聞いてきます。まずは雪の女王様からだな。」

 ヒムロは、雪の女王の雪の城へ向かった。


「ヒムロ! あなた! 私と氷の女王と、どっちが好きなのよ!」

「はあ!?」

「正直に答えなさい! もしも私より氷の女王を選ぶというなら、醜い雪男に変えてやるんだから!」

「スノークイーン様!? 何を言い出すんですか!?」

「答えなさい! ヒムロ! 答えなさいよ! ヒムロ!」

「ポカーン。」

 雪の女王スノークイーンは、氷の剣騎士ヒムロのことが好きだった。

「この生存率の低い極寒の地では、若い男は貴重! ヒムロ! 私と結婚しなさい!」

「ま、まさか!? 雪の女王様と氷の女王様がケンカした理由というのは・・・。」

 ヒムロは、嫌な予感しかしなかった。

「ちょっと待った!!!」

「ゲッ!? アイスクイーン!?」

 そこに氷の吹雪と共に、氷の女王が現れた。

「抜け駆けは許さないわよ! ヒムロに氷の剣騎士の鎧を授けた時から、私とヒムロは結婚する運命なのよ!」

「そんな、アホな。」

「ヒムロ! あなたに氷の剣騎士の鎧を授けた時に、私のことを一生守ると言ったわよね!? あれは私にプロポーズしたのよね!? ね!?」

「私は雪や氷の世界を守りますと言っただけです。」

「ウギャアアア!?」

「氷の女王! 勝手なことを言わないで! 氷漬けにするわよ!」

「お黙り! 雪の女王! あなたなんか雪だるまにしてくれるわ!」

 雪の女王と氷の女王は犬猿の仲だった。

「もう、やだ。私は師匠の元へ帰る。」

「ヒムロは、おまえたちのものではない。」

「え?」

 その時、第三の女の声が聞こえる。

「ヒムロは、私のものだ!」

「あなたは!?」

「地獄の女王ヘル!?」

 現れたの地獄の女王のヘルであった。

「次から次へと何なんだ!?」

 困惑する氷の剣騎士のヒムロであった。

 つづく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ