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剣物語  作者: 渋谷かな
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友との再会

「姫! 姫、助けに来ましたよ!」

 救世主様は、やっと姫と再会することができた。

「誰だ? おまえは?」

「姫、俺のことが分からないんですか!? 俺ですよ!? 俺!?」

「おまえは救世主様!? まだ死んでいなかったとは!?」

「どうしたんですか!? 俺のことが分からないんですか!?」

 再会した姫の表情も態度も冷たかった。

「姫は夢を見ているんだよ。私の悪夢をね。」

「おまえは!? クロム!?」

 救世主様の目の前に悪夢の剣騎士クロムが現れる。

「まさか、ここまでやって来るとは思いもしませんでしたよ。」

「俺は夢を見るだけでは満足しないんでな。夢を叶えるのが、夢の剣騎士だ。」

「まあ、いいでしょう。なら戦って倒すまでです。」

「望むところだ。おまえを倒して、姫を取り戻す。」

「残念ですが、救世主様の相手は私ではありません。」

「なに!?」

「救世主様の相手をするのは、この男です。」

 そこに一人の剣騎士が現れる。

「カエン!? カエンなのか!?」

 現れたのは、炎の剣騎士のカエンであった。

「無事で良かった! 大丈夫だったんだな?」

「燃えて灰となれ。ファイア・フレイム!」

「うわあ!?」

 カエンは救世主様を炎で攻撃する。

「どうしたんだ!? カエン! 俺たちは友達だろう!?」

「救世主様、あなたの言葉は聞こえませんよ。」

「なに!?」

「炎の剣騎士は、あなたを逃がした後、私が悪夢の世界に誘ってあげました。」

「なんだって!?」

 炎の剣騎士カエンは、姫と同様に悪夢の剣騎士クロムによって、悪夢に操られている。

「やめろ! カエン! 目を覚ますんだ!」

「臆したか! 救世主様! 私の炎で燃やし尽くしてやろう! くらえ! ファイア・フレイム!」

「うわあ!?」

 カエンの炎が救世主様を襲う。

「クソッ!? 相手が友であれば、俺は本気で戦えない!?」

「そうだ。友達同士で殺し合うという悪夢を生きながら味あうがいい。ワッハッハー!」

 悪夢の剣騎士クロムの笑い声が響く。


「ここはどこだ? うわあ!? 敵がたくさんいる!? 戦わなければ!? 倒さなければ!? 必殺! ファイア・フレイム!」

 カエンの悪夢の中である。カエンには救世主様の姿は見えていなかった。ただ、ただ襲いかかってくる敵の幻影に炎を放っている。

「どうだ!? やったか!? うわあ!? 敵が増えた!?」

「目を覚ませ。」

「誰だ!? どこにいる!?」

 その時、カエンに声が聞こえてくる。

「私は、おまえの心に呼びかけている。」

「私の心!?」

「そうだ。おまえは悪夢の剣騎士の術中にかかり、悪夢の世界を彷徨っているんだ。」

「なんだって!?」

「今、おまえが戦っているのは救世主様だ。」

「なんだと!? 私は救世主様と戦っているというのか!?」

「そうだ。救世主様は、おまえを友と思い、攻撃できないでいる。」

「私のことを救世主様が友と言ってくれているのか。よし。私なんかのために、救世主様に迷惑はかけられない。」

 炎の剣騎士カエンは自分の意識をしっかりと持ち覚悟を決める。

「私の炎は全てを焼き尽くす! 悪夢すら焼きてみせる! フレイム・ソード・スラッシュ!」

 カエンは悪夢を炎で斬った。


「ムム!? カエン?」

 カエンが意識を失って地面に倒れた。

「何が起きた!? 悪夢から覚めただと? まあ、いい。救世主様。今度は私がお相手しよう。」

 救世主様と悪夢の剣騎士クロムの戦いが始まろうとしていた。

 つづく。

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