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ークサンティッペのクレームブリュレー



----*----*----*----*

<色>

1.

光によって目にうつる、物の感じの一つ。物に当たった光のうち、吸収されずに反射したものを人の目が受ける時、波長の違いで赤・黄・青・緑・紫などさまざまの、物の色として感ずる。色彩。

2.

様々に見分けられる、ものの種類。

----*----*----*----*


ポール

「昨日はでかいこと言っちゃったけど、

優勝するにはどうすればいいかな…」


ダノ

「一度、僕らも食べてみようよ、

改善点を見つけよう!」


ホーガンが新しいフリンジのチロリアンテープが付いた

チョッキで現れた


ホーガンは鼻息を荒くして

どうやら新しいチョッキに気付いてほしい様子


ポール「(めんどくさいなぁ、ダノ、褒めてやれよ)」


ダノ「(え〜、やだなぁ、あとでジュースおごってよ?)」


ホーガンはカウンターでポーズを決めていた


ダノ

「お、おはよう、

うわぁ!オレンジ色のいいチョッキだね!ホーガン」


ホーガン

「クリーム色だよ…色が気に入って買ったのに…ブツブツ…」


ダノ

「そ、そっか、今朝もエスプレッソマシーンをよろしく」




ポール「俺たちが食べても仕方なくないか?」


ダノ

「…そんなに食べたくないの⁈

じゃあ、誰が食べるの⁈」


ポール「えっと、同級生とか⁈」


ダノ

「でも同級生でこの街に残ってるのは数えるほどしかいないよ

まずはその前にやっぱり僕らが食べてみなくちゃ!」


ダノ「さて、作りますか!」


ポール「なんだ、おまえやけに楽しそうだな⁈」


ダノ

「えへへ、大会が少し楽しみなんだ!

じゃあまずパティから…」


ジュウ…パチパチ


ポール

「…もう食べなくてもわかる、匂いからしてまずい!」


ダノ「このイミテーション肉(D)の(D)って何⁇」


ポール「最低ランク以下の(D)だよ

規格外ってこと」


ダノ「ひょえええ!何それ!怖すぎる!」


ソクラテスじいさんがぐったりした表情で

警官のビリーに連れられ帰ってきた


ビリー「あれ?メーブルまだ来てないの?

おはようホーガン、コーヒーをお願い」


ソクラテス「ホーガン、わしもコーヒーを頼む」


ホーガン「わかっとる、わかっとるよ!

みんなでコーヒー、コーヒーって!」



ソクラテス「エスプレッソマシーンと心中じゃろ?」


ポール「あはは!心中w」


ホーガンはムキになってエスプレッソマシーンに話しかけた


ホーガン「はぁはぁ、いい子だ、おまえは可愛い、

お願いだ、

コーヒーを出してくれ!頼む!」


ポール「さあ、来るぞ、ホーガンの一撃w」


ホーガン「あー!もう!悪い子!出せ!出しやがれ!」


ドン‼︎


プシュプシュコポコポ


ダノ「おお〜」


ぱちぱちぱちぱち 拍手が巻き起こった


ホーガン「ふう、どんなもんだい」


ノーランが登校前にやってきた


ノーラン

「あ!おかえり、ソクラテスじいさん!

みんな、おはよう

ホーガンさん僕にもコーヒーを」


ホーガン

「わかっとるよ!んもう、新しいチョッキに気づいてよみんな!」


ソクラテス

「ほぅ、クリーム色のベストか

わしゃクレームブリュレが食べたいのぅ」


ビリー

「ぎゃーーー‼︎やめてください、その話は‼︎」


ポール

「え?なになに?クレームブリュレがどうしたの?」


ホーガン

「ありがとうソクラテス、

新しいチョッキ、どうよこの色、ふんっ」


ソクラテス

「クサンティッペを一目見た時、

白百合か、雨垂れに咲く鈴蘭かと思うた」


ポール「クレームブリュレからよろしく」


ソクラテス

「クサンティッペの作るクレームブリュレは

まあそりゃあ美味しくての」


ダノ

「へ〜!それは初めて聞いた!サイドメニューの考案になるかも!」


ポール

「そうだな、うちでは工場で作られた日持ちするパイしか置いてないから」


ビリー「あちゃー」


ソクラテス

「いつものようにクレームブリュレを作るクサンティッペを後ろから

××××しようと抱きつくと仕上げの焦げをつけるバーナーでわしの顔を炙ったんじゃよ

原因はわしがこっそり隠し持っておった

パメラアンダーソンのブロマイド!」


ポール

「え⁈顔半分のケロイドは幼い頃についたものじゃないの⁈」


ソクラテス

「クサンティッペは嫉妬深い女じゃった」


ダノ「ぎゃーーー‼︎ホラーより怖いよ‼︎」



メーブルが少し遅れてやってきた

メーブル「ごめんなさい、朝寝坊しちゃった

あら?なんだか焦げ臭くない⁈」













ダノ「…忘れてた‼︎」


イミテーション肉(D)は黒こげになってしまった


ポール「ちょっとソクラテスじいさん、

作ってみてよ、クレームブリュレ」


ソクラテス「はにゅ⁈わしが⁇」


ポール「バーナーもあるし」


ソクラテス「ぎゃーーー‼︎」


ダノ「無茶だよ、無茶振りすぎるよ、

そんなトラウマ料理作れるわけないよ‼︎」


ソクラテス

「牛乳と卵はあるか…⁈」


そんなこんなで

ソクラテスの作るクサンティッペのクレームブリュレは佳境を迎えた


メーブル

「無理しないで!私がやりましょうか?」


ソクラテス

「ぎゃーーー‼︎炙らないで‼︎」


メーブル「そうじゃなくて!」


ソクラテス「ああ、そうか、

ふぅ、落ち着いていくぞ!」


ボーーーッ


綺麗な焦げ目がついた


おお〜

歓声が上がった


ダノ「とっても美味しそう!」


ソクラテス

「はぁはぁ、わしもトラウマを克服できそうじゃ」



ーいただきます!ー



ポール「うま!」


ダノ「美味しすぎます!」


メーブル「うわぁ、本当に美味しい!」


ホーガン「クリーム色にしてよかった!うまうまじゃ!」


オスカー「ふんっ

はよ、モーニング出さんか」


ノーラン

「これは美味しい!」


ビリー

「夜勤明けの体にしみる!」


クリスティーナが今日もメイクばっちりでやってきた


クリスティーナ

「すごくいいにおい!

おはよう、何それ、なんていうデザート⁈」




ソクラテス

「クサンティッペのクレームブリュレ、

ふふ、皆、焦げつくような恋をしてごらん?」






















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