表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

ー僕らのハンバーガーショップー




----*----*----*----*

<アモーレ>愛、恋、恋愛、愛する人

----*----*----*----*




ここはとある田舎町の超はずれ、

デパート?ないない、

高級フレンチ?ないない、

観光名所?あるわけない!

そんなさびれた町にたたずむ

一軒のハンバーガーショップ!

その名もストレイハートキッチン

ハートブレイクホテルではありませんよ?

今日も元気に開店です!




メーブル(年増の店員)

「ノーラン、また辞書を読んでいるの?」


ノーラン(学生)

「うん」


メーブル

「たまには小説とか読んでみたらいいのに」


ノーラン

「気が向いたら読むよ」


ホーガン(近所のじいさん)

「おい、コーヒーはまだか!」


メーブル「エスプレッソマシーンの調子が悪くて」


ホーガン「どれどれ」


ホーガンは下から中を覗き込んだ


ブブブ…ブブ…ブブブ


ホーガン「こりゃオスカーのおならだな!」


オスカー(近所のじいさん)「…」


ホーガン「おまえはいい子ちゃんだ

さあ、みんなのコーヒーを作っておくれ?

な、メーブルこうやって機械にも話しかけるのさ

オスカーは

9.11以来喋らない

しかも、あっ!の一言だけ

無口にもほどがある

それでも根気よく話しかけてやるんだよ」


メーブル「そうねぇ」




キッチンにて


ポール(従業員)


「退屈すぎる」


ダノ(従業員)

「ああ、退屈で死にそうだ

あ、でもハンバーガーコンテストがあるよ?

去年は出場しなかったけど」


ポール「興味ないな

そんなことより

エスプレッソマシーンが

コーヒーを吐き出すのを小一時間待って、

俺たちはフレンチフライをあげる、

もう何年めだ?」


ポールは冷蔵庫からタッパーを取り出した


ダノ「ポールのつまみ食いもいつも通りだ」


ポール「チッチッチッ!

今日は違うぜ?」


タッパーを開くとうにょうにょとうごめくミミズたち!


ダノ「ぎゃあ‼︎なんだよ釣りでも行こうっての?」


ポールはフライヤーを3分セットした


ダノ「…まさか⁈」


ジューッパチパチパチ


ポール「シェフのきまぐれ料理さ」


ダノ「いくらじいさんたちでも気がつくよ!

今夜は隣町のストリップを見に行こう!な?

憂さ晴らしが必要だ

こんなの正気じゃない‼︎」


ポール「そんな気分じゃない

ボーリングのほうがまだマシだよ」



ソクラテス(近所のじいさん)がエプロン姿に軍手を脱ぎながら入ってきた


メーブル「ちょっとちょっと!

ソクラテス!土がボタボタ落ちてるじゃない!

さっきモップ掛けしたとこなのに!

また墓荒らしじゃないでしょうね?」


ソクラテス「…クサンティッペ(亡くなった妻)は生きている」


メーブル「警官のビリーに電話するわ

ホーガン、エスプレッソマシーンをよろしく」


ホーガン「がってんだ

ほらほら、かわいこちゃん…

あー!もう!悪い子!出せ!出しやがれ!」


ドン‼︎


プシュプシュコポコポ


エスプレッソマシーンはようやくコーヒーを吐き出した


ホーガン「ふう、どんなもんだい」


メーブル「あ、ビリー?すぐに来て

そう、またソクラテスが…」


ノーランはリュックサックの中から

一冊の大きな本を取り出した

ノーラン「ねぇねぇ、ノーブル、

この本を読ませてみたらどうかな?

ソクラテスじいさんに!」


----*----*----*----*


ターシャ・テューダー はじめての園芸


----*----*----*----*


ノーラン「遺体で雑貨を作るわけでしょ、

手先が器用なんだから

方向転換してあげればいいと思うんだ」


メーブル「そうよね、なんとかならないかしら」



まだハイスクールを卒業したばかりの店員、

クリスティーナがやってきた


クリスティーナ

「みんなおはよう‼︎」


クリスティーナは

元気いっぱい、マイリーサイラスが大好きな女の子


メーブル「おはようクリスティーナ」


ポール「ヘイ!お待ち!」


各テーブルにモーニングが運ばれた


ダノ「嗚呼、神さま…‼︎

僕は全力で彼を止めました」


ポール「ヒッヒッヒッ

ダノ、世紀の瞬間を見ろよ!

オスカーが食うぞ‼︎」




オスカー「あ、うまい」




全員「…‼︎」


クリスティーナ「オスカーが喋った‼︎」


オスカー「ミミズのフライか…

いつものモーニングより100倍うまい」


ダノ、ポール「えーーーーー‼︎」


クリスティーナ

「きゃー‼︎ほんとよ、ミミズじゃないこれ!」


メーブル「待って、オスカー、

じゃあ、いつものモーニングは⁈」


オスカー「まずい

世界一まずい」



ポール「なんだとジジイ‼︎

もう一回言ってみろ!」


オスカー「まずいまずいまずい!

クソのほうがマシだ‼︎」


ポール「頭にきた‼︎何年も毎朝作ってやってるのに!

ミミズのフライのほうがうまいだと⁈

こうなったらハンバーガーコンテストに出場してやる‼︎」


警官のビリーが到着した


ビリー「どうしたの今日は騒がしいね?」


メーブル

「ポールとオスカーが喧嘩して…」


ビリー

「え?いつものソクラテスの墓荒らしで呼ばれたんじゃないの⁈」


ソクラテス

「どんな穴でもいいなら、迷わずドーナツに突っ込むよ、

まあそのようなプレイもしたことはあるが…」


ノーラン「え⁈あるの⁈」


ソクラテス「クサンティッペじゃなきゃ…」


ビリー「愛がいいわけになるとでも⁈」


オスカー「そうじゃ!愛じゃ‼︎

この店のハンバーガーには愛がない‼︎」


ノーラン「陶芸とかも良いかも⁇

みんな気持ちを鎮めてよ」


ポール「決めた‼︎今年はハンバーガーコンテストで優勝だ‼︎」


クリスティーナ「派手なこと大好き‼︎

優勝目指してがんばろう‼︎」


メーブル

「賞金でエスプレッソマシーン買える⁇」


ダノ

「無茶ですよ、世界一まずいハンバーガーショップなのに」


ホーガン

「エスプレッソマシーン買い換えないで‼︎

愛着があるんだ」


ソクラテス

「クサンティッペにおしっこをかけられたこともあったが…」


ノーラン「え⁈そんなことまで…⁈」




ポール「とにかく、絶対、優勝だ‼︎」
















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ