表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

元素幻想

ヘリウム

作者: 鷹野 砦

 ヘリウム。原子番号2。化学式ではHe。由来は……、なんか意外とかっこいい。ギリシャ語で「太陽」を意味する単語から名づけられたそうだ。

 ヘリウムと太陽なんて結びつかない。なんでそんな名前が……とか思った人は、ネットで調べましょう。とにかくヘリウムはかわいそうな奴であることを書かなくてはならない。

 ヘリウムは二番目に軽い気体。水素は危険である事が判明したのち、代わりとしてヘリウムガスが利用されるようになった。今では売られている風船の中身すべてヘリウムガス。空に今では非常にレアな存在となった飛行船を見かけたら、その中身もほぼほぼヘリウムです。

 あと、ヘリウムは沸点が最も低い物質としても知られて?いる。沸点というのはその物質が液体から気体に変化し始める温度のこと。水では100度だが、ヘリウムでは驚くなかれ-(マイナス)269℃!ヘリウムが沸騰する瞬間を生で見ることは最早叶わない。絶対に凍死している。


 ここで、ヘリウムを人格化してみよう。勿論性別は無視だ。

 まず、水素に引け目を感じていることだろう。当然だ。一番に次ぐ二番。コンプレックスを持っているのは当然といえよう。水素が勝手気ままでたまに乱暴なので、気持ちの軽さが重要な仕事はすべてヘリウム。変人の部下に仕事を押し付けられ、一人残業する部長を想像していただきたい。

 あと、「沸騰する」というのを「怒る」というのに置き換えると、残念ながら怒りをすでに超越しているので周りに当たり散らせないということになる。ストレスはどうやって発散しているのだろうか……。かなり気になるが、想像している以上は本人に聞くことは出来ない。読者の想像に任せるとしよう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ