ヘリウム
ヘリウム。原子番号2。化学式ではHe。由来は……、なんか意外とかっこいい。ギリシャ語で「太陽」を意味する単語から名づけられたそうだ。
ヘリウムと太陽なんて結びつかない。なんでそんな名前が……とか思った人は、ネットで調べましょう。とにかくヘリウムはかわいそうな奴であることを書かなくてはならない。
ヘリウムは二番目に軽い気体。水素は危険である事が判明したのち、代わりとしてヘリウムガスが利用されるようになった。今では売られている風船の中身すべてヘリウムガス。空に今では非常にレアな存在となった飛行船を見かけたら、その中身もほぼほぼヘリウムです。
あと、ヘリウムは沸点が最も低い物質としても知られて?いる。沸点というのはその物質が液体から気体に変化し始める温度のこと。水では100度だが、ヘリウムでは驚くなかれ-(マイナス)269℃!ヘリウムが沸騰する瞬間を生で見ることは最早叶わない。絶対に凍死している。
ここで、ヘリウムを人格化してみよう。勿論性別は無視だ。
まず、水素に引け目を感じていることだろう。当然だ。一番に次ぐ二番。コンプレックスを持っているのは当然といえよう。水素が勝手気ままでたまに乱暴なので、気持ちの軽さが重要な仕事はすべてヘリウム。変人の部下に仕事を押し付けられ、一人残業する部長を想像していただきたい。
あと、「沸騰する」というのを「怒る」というのに置き換えると、残念ながら怒りをすでに超越しているので周りに当たり散らせないということになる。ストレスはどうやって発散しているのだろうか……。かなり気になるが、想像している以上は本人に聞くことは出来ない。読者の想像に任せるとしよう。