表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛に免じて許すのか!?  作者: あらまし
1/2

中型8t限定

 _バイクの免許をとります。


 はあ?


 _バイクの免許をとります。


 それは聞いた。

 そうじゃなくて急にどうした!?

 弓道がどうのこうのは、いいのか?


 _近くに道場がありませんでした。


 そうか。……よかった。


 _はぁ?


 い、いや。残念だったな。


 _ええ。ですのでバイクの免許をとります。


 そ、そうか……。

 いやいや。ちょっと待て。原付は乗ったことあるのか?




 _原付……原動機付自転車……原付。

  そう。あれはまだ地球がドロドロとした……


 ソコからだと長くなりそうだな。


 _おそらく地球が冷えて固まり車の免許を取ってまもなくの、19歳ぐらい。

  まだ色々ピチピチぱつぱつしていて、肌が水を弾く根性があった頃。


 見たかった!十代の頃ぜひ見たかった!!


 _黙れ小僧!!お前に今の肌が救えるのか!!


 すんません。




 _忘れもしない梅雨明け宣言後の、ある暑い昼下がり。

  その頃、原付で通勤していた兄に試しに乗ってみるかと誘われた。

  

  自転車だ、自転車。エンジン付いた自転車。そう書いてあるんだから簡単だ。

  

 _その説明を聞くと、なんだか乗れそうな気がしたのです。


 おいおい。こえーな。


 _駐車場でエンジンを掛けてもらい軽く跨り、いざ。

  

 _なんということでしょう。

  1歩も動いていないというのに、バイクだけ2メートル先に。

  これが乗車拒否というものでしょうか。

  当時は不景気で超買い手市場。立場が弱く足元を見られてはいましたが。

  世知辛い世の中です。


 いや。違うから。世の中のせいにすんな。

 アクセル開きすぎてウイリーしてバイクだけ吹っ飛ぶ。

 初心者にありがちな事故だから。


 _照りつける太陽のもと立ちつくす19歳の乙女の心が酷く傷付いた瞬間でした。


 おいおい。傷付いたのは、お前の兄貴の原付だろ。

 謝ったんだろうな……?


 _こうしてカップめんを作る時間より短く、ソーメンを茹でる時間よりは長い

  過酷な挑戦は幕を閉じたのでした。





 ……つまり謝ってないんだな。

  


 _つづく。



 ……えっ!?続くのか?










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ