使い魔
「ボサボサ頭。雑魚と契約は出来たのかぃ?」
カルと歩いていたら、シュラがカルに話しかけてきた。
「……目障りだ、青ガッパ。失せろ。」
「はぁ?いきなりなんだよ、コラ!喧嘩売ってんのか?目障りなのはそっちだ!さっさと失せろ、ボサボサ頭!」
「…………あぁ、そうか。その手があったな。じゃ俺、先に部屋帰ってるわ。」
手をヒラヒラさせて、さっさと歩いて行くカル。
「……なんだ?アイツ。……チッ!調子狂う。」
シュラが自身の蒼い髪をクシャッと掻き上げる。
「うん……。カル、…………なんか変。」
「んー?アイツはいつも変だろー?」
「ううん。そうじゃなくて……。」
使い魔召喚契約って授業してから、カルがなんか変なんだ。
そう感じる自分でも、どこが変なのかはわからない。
でも、なんかそんな気がするんだ……。
「それよりよー、ユン。」
「うん?なぁに?」
「お前の使い魔、半端なく魔力多くね?それも、複数契約してんのか?」
「うわぁ。シュラ、スゴい~!!よくわかったね。ほら、狼さんなの~!」
僕は手のひらには、小さいサイズになった狼さん3匹。
赤い目の子が『クラン』。
白い目の子が『ユラン』。
緑色の目の子が『ジュラン』。
毛並みは紺色で、尻尾と耳の先だけ白い。
「お。こいつらもなかなか良い奴だな。」
シュラが指先でクランの頭を撫でると、クランは気持ち良さそうにした。
「エヘヘ~。」
僕まで嬉しくなる。
「……じゃなくて!!」
大きな声を出したシュラにビックリして、僕は顔を上げる。
シュラのレモン色の瞳がジッと僕を見つめていた。
「どしたのー?」
「ユン、他の奴はお前の使い魔じゃないのか?」
「他のぉ~?」
「……ほら、頭に乗ってる奴とか、器用に腕に座ってる奴とか、肩で寝てる奴とか、服にぶら下がって遊んでる奴とか……さ。」
「わぁ!ホントだ~。スゴい!……ブラーン、ブラーン。」
「いや、だからな?ユン。…………ソレ、誰のだ?」
「え?」
「え?」
「え?……いや、だから誰の使い魔だ?」
「うん?カルのだよ?」
「へぇー、アイツのか。…………って、はぁ?!」
「あのね、この子達全員……さい?……何とか妖精?……あれ、なんだっけ?」
「最上位妖精だよ。ちゃんと覚えてくれないかなぁ?」
緑色の子が僕の目の前に飛んできて、僕をピシッと指差す。
「あ~!そっか。うん、ありがとう。フゥ。」
僕はなんか嬉しくなって笑った。