勉強
「かつて、魔法というものは万人に使えるものではなく、ある特定の選ばれた人にしか使えないものでした。しかし1365年、ヤディン・メアグという一人の魔法研究者が原理を解明したのをきっかけに、今現在、我々は魔法を使うことができるのです。彼は他にもヘタン石の技術も編み出しており……――」
歴史の授業は難しくて苦手だな。昔の人の事を知って、何か意味があるのかな?
いくら武術と魔術の両方を教える学校だって言っても、珠算や歴史、古代文なども勉強しないといけないんだ。これは、他二つの学校も同じ事らしい。グィーモが言ってた。
グィーモは家がお金持ちで貴族って人なんだって。
それで、グィーモは大きくなったら偉くなるから、今みたいに仲良くすることは難しくなるって。
僕みたいな田舎の小さな村の農民と違って大変そうだねって言ったら、何も言わずに笑ってた。
グィーモは寮の部屋が僕と同じなんだ。
カルと別々の部屋になって、泣いちゃった僕を優しく慰めてくれた。
すっごい優しいんだよ。
勉強だって、僕が分からないところは丁寧に教えてくれるし、難しい課題が出たときは手伝ってくれる。
僕の、大切な友達。