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*最強への石ころ

昔々『最強の秘宝』と呼ばれる石があった。

その石は、どこにでも転がっていそうな普通の石ころなのだが、その石を粉にして飲めばたちまち最強の力を手に入れることが出来ると言う噂があった。

その石を巡っての争いは当然のように起き、戦の最中その石はいつの間にか行方知れずとなっていた。



「……で?」


「うん。これがその石だよ。」


ミユちゃんに開いてみせる僕の手のひらには、見た目ただの小さな石ころ。



「ふーん。」


「万が一、動物達が食べて暴れたら危ないからね。回収しておこうと思って。」


まぁ実際、白狼さんが食べちゃって大変なことになるんだけどね。

でもちゃんと、回収したから心配ない。






「あと5つあるんだけどさ。」


「……はぁ?!」


元はもう少し大きな石。昔々それは9つに割れた。

3つは3人の人間が呑み、各々が後に英雄となった。

つまり石の力は、噂などでは無く事実だったりする。


でもこの噂には多少の尾ひれが付いている。

この石は、とてつもなく硬い為に砕くことは出来ない。実体験した、(のち)英雄達も砕かず丸呑みしたらしい。

だから、丸呑みすれば動物達も最強の力を手に入れることが出来てしまうから、世界中に散らばった――いや転がった石ころは、ちゃんと回収しておかないとね。


でないと、呑んだ獣が暴れて甚大な被害を及ぼす。

そして後に、僕の邪魔をするんだから。

ミユ 「ねぇ。それ、売れるの?」


ユア 「売れないだろうなー。この噂を知ってる人はもうあまりいないだろうし。」

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