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鎖柵

作者: 羽根羅

ああ やはり そのとおりだと わたしは思うのだ

いずこともないいずこかへ れよんりと消え

家は帰る場所などとはおもわずに 寝食 ただ辛し


しあわせになりたいと 言葉ならずに こころから願うわたしは けして薄幸ではなく 恵まれていて しかし わたしが欲しいのはげんじゃうの豊かさではなく ぜいたくにも


いいか

わたしは ただ辛く 恵まれているからくるしい

ぜいたくにも 食事につかれ 寝台にはいるためにあかりをけす それにため息をつき 漫然とすごしている

飼われている


死ぬにも 別れたくない人がおり それもわずか 祖父の片手の指の数にも満たぬほどしかあげられぬが その人とさらばとなりたくないがゆえに くびわをいだいて いきているのだ

やつらがいなければ どんなにからくだらう


わたしを生かしておくのは奴らで

くるしめるのは別だ だが

だが くるしみから逃がさないのも奴らであり ああ やはり そのとおりだったと わたしは思うよ


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[一言] 初めて感想を書かせていただきます。 生きていることが苦しいというよりも、いわゆる「生きがい」というものを見つけることが出来ずに苦しんでいると、解釈しました。 何も変わらない毎日をただ淡々…
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