表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
泣ける話  作者: 紅夏
1/6

part1

僕はとある携帯サイト(別に出会い系とかではない)で、ある女性と出会った。

友達希望をすると、すぐにOKのメールが来た。

その女性は28歳だった。

趣味がよく合ったため、すぐに仲良くなった。

その人は出身が僕とまったく同じで、話がとても盛り上がった。

時には、徹夜をしてまで話し合ってしまうこともあった。


時は過ぎ、季節は冬になった。

12月24日……そう、クリスマスイブだ。


僕は思い切って町一番のクリスマスツリーがある公園に彼女を呼んだ。

断られるかと内心ドキドキしていたが、彼女は快くOKしてくれた。


「信用……してくれてるんだな」


そう思うと、なにやらこそばゆいような、救われるような、そんな気がした。


高まる気持ちを押さえ、親に友達の家に行くと嘘をついて(僕の家は、基本的にあまり外出を好まないのだ)家を出た。


なけなしのお金をこれでもかとはたき、大きなクマのぬいぐるみを買った。

ニヤニヤした笑みを浮かべている店員(僕の友達だ)に、

「何?彼女にでもあげんの?」

とか言われたが、それも今は嬉しかった。


結局、はやる気持ちを抑えられずに、

約束の時間よりかなり早くに集合場所であるクリスマスツリーの前に来てしまった。

暇な事には暇だったが、それよりも来てくれるかな、というハラハラするような気持ちのほうが上回っていたため、そこまで暇だ、という気持ちにはならなかった。


彼女はメールで上下ピンクでそろえてくる、と言っていた。

これなら、クリスマスイブの人々のあふれかえる町でも、すぐに見つかるだろう。

ちなみに、僕の服は赤のパーカーにジーンズという、

あまりいいのか分からない服だ。

これに関しては作者のおしゃれに対する意識が貧困なのだ。許してやってほしい。

ん?僕はいったい何を言っているんだろう。

どうやら気が動転していたようだ。


そんなことを考えていると、町中まちじゅうのネオンライトで照らされて、

神々しく輝く光の当たる道から、


上下ピンクの、待ち人が、来た。


彼女は少しの恥ずかしさでうつ向き気味の僕のほうを見かけると、

タッタッと小気味いい走り方で僕のほうに走ってきてくれた。

彼女は少し息を荒げながら、顔を上げた。

来てくれたことにもビックリした。


が、


待ち人の顔を見て、さらに驚いた。



母親だ。



母は小卒で32だ。





主人公の服のあたりは作者が勝手に付け足したものです。

奴の服のセンスはいいとして、ぼくはダメダメなので、

ご了承ください(汗)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ