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サクラ VS ベル-3

 サクラは後退しながら、周囲を素早く見回した。少なくとも、視認できる範囲に新たな敵の姿はない。ということは、今の攻撃は。



(どこかに隠れながら、あの威力の攻撃をあの精度で……ってのはなさそうかな)



 ひび割れたコンクリートの屋根に着地しながら、冷静に思案する。根拠はベルの表情だ。ポーカーフェイスが得意でない彼女なら、援護があると認識していれば表情に出るはず。つまり、あの攻撃を行ったのはベル自身。そう考えるのが妥当なのだが。



「……それはそれで、現実味はないよなあ」



 困ったように眉をひそめて呟く。何度見ても、刀を捨てたベルは徒手空拳だ。なら、さっきの攻撃は何なのか。


 答えは、すぐにベルが行動で示してくれた。ゆっくりと右手を前に出し、人差し指を下に向ける。その、次の瞬間。



「……!」



 勘を頼りに跳ぶ。またも一瞬遅れて、建物が真っ二つに切り裂かれた。


 もはや疑う余地はない。原理も理屈も分からないが、今のベルは刀を使わず斬撃を行使できる。しかも、その間合いはかなり広いようだ。互いの声も届かない距離で、指を折ってから一秒未満で斬撃が飛んできたことからそう判断できる。


 サクラは歯を食いしばり、着地するや否や瓦屋根を抉るように強く踏み込んだ。相手の攻撃が何であれ、サクラは剣士だ。やるべきことは一つ。距離を詰め、斬るのみ。


 それは策と呼ぶのもおこがましい、単純な選択。当然ベルも想定済みだ。両手を前に突き出し、迎撃の態勢をとる。両者の距離は、約二十メートル。

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