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戦果と自信

「でさ、タオ。これからどうすんの?」


「これから? ああ、隠し部屋の捜索ね。リストアップは終わってるけど……まだ休んでた方がいいんじゃない?」


「大丈夫大丈夫……おわっ」



 立ち上がろうとしたサクラだったが、よろめいてベッドに尻もちをついてしまった。



「おお、立ち眩み……?」


「だから言ったでしょ。傷は塞がってても、血を流し過ぎてることに変わりはないんだから。まあ、それにしては回復が早いとは思うけど」


「うーん、もどかしい……まあ、今は言う通りにするよ」


「そうしなそうしなー。急ぐわけでもないしさ」


「そういえば、タオの方は上手くいったんだよね?」



 サクラが問うと、タオはポケットから鍵束を取り出して見せつけるように指で回した。



「もちろん、抜かりなく。死者一名を除いて、全員地下牢にぶち込んであるよ。王都の本隊への偽装工作も問題なし」


「さすが。しかし変な図書館だね、牢屋付きなんてさ」


「それも含めて調査しなきゃだね。月に一度の監査兼補給部隊が派遣されてくるまでの二十三日がリミットだよ。毎日の報告はともかく、こっちは誤魔化せないからね」


「二十三日かあ……長いような、短いような」


「そうだね。リストアップした中に当たりがあるなら余裕だけど……もしないなら、ここは諦めた方がいいかもしれない」


「もったいないなあ、ここまでやったのに……その補給部隊もやっつけちゃえばよくない?」



 タオは呆れたように笑った。



「無茶言う。補給部隊とはいえ王都の軍人だよ? 勝ったとしても、指名手配されて逃亡生活まっしぐらじゃん」


「勝てるとは思ってるんだ?」



 サクラが悪戯っぽく笑うと、タオは目を丸くした。サクラの言葉に、ではない。自分の発言に驚いたのだ。



「…………ほんとだ。楽天家が感染っちゃったかな」


「褒めんなって」


「別に褒めては……いや誉め言葉になっちゃうのかな……? なんか変だな、私」


「変じゃないでしょ、私と同じ気持ちってだけじゃん」


「同じ……?」


「そ。二人なら敵なし、ってね」

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