第2話 孤児院院長の容姿は筋肉だるまでハゲで戦傷だらけの顔してて頭にニコちゃん?ピエロ?描いてるヤバい人である。ちなみに女らしい
結論から言おう。
僕はあの後一瞬で下層ボス撃破まで至った。つまり深層への挑戦権を手に入れたわけだね。
確かさ、今確認されてる最強の探索者の最高到達が深層中部なんだよ。
びっくりだよね。後少しで最強を越せるかもしれないんだから。正直最強越すのに一年くらいはかかると思ってた。
やっぱ魔力ってすごいわ。
でもこれからは魔法禁止で体術メインで鍛えてみようかな。その方が僕としては楽しいし。
、、、そんな現実逃避は置いといて現実を見よう。
「榊怜、ただいま帰りましたー」
うん、悲しいかな。僕は孤児院へ帰って来てしまった。
別にさ?帰ってくること自体はいいのよ。
でも《《ダンジョン行く前に殺した監視員》》のこととか絶対聞かれるじゃんやだー。めんどくさいよ、そんなくだらない質問に答えるの。
いや殺したこと自体は別あってるんだけどね?悪いのそっちじゃん。僕の自由を奪おうとした君たちが悪いんじゃん。僕は悪くない!
殺した場所は僕の造った簡易領域で死体は特殊ボスへの召喚に使った。証拠隠蔽はバッチリだ。
証拠がなきゃ犯罪じゃないんだよーだ!!
、、、いやまぁこれまでたくさんの監視員を殺してきたからね。絶対いつかバレるよね。やっぱり憂鬱。
「帰ったか、榊。早速聞きたいことがある。お前は監視員を殺したか?」
「だれすかそれ!知りません!!」
「そうか」
ほらきた予想通り。院長はやっぱり質問してきた。
勢いで誤魔化そう、うん。そしてバレる前に強くなってこの孤児院抜け出そうそうしよう!
「嘘ではないのだな?」
「僕嘘なんてついたこと一回もありません!」
「その言葉自体が嘘だ。前私のメイク用のペンキを奪っときにお前は嘘ついたじゃないか」
そんな睨まないでよ院長さんや。それでなくとも怖い顔してるのにその顔で睨んだりしてたらあんたの大好きな子供に嫌われますぜ?
せっかくかわい、、、いや筋肉だるまでハゲで戦傷だらけの顔してて頭にニコちゃん?ピエロ?描いてる人をかわいいと入っていいのか?これはかわいいへの冒涜ではないのか、、、?
「、、、うん。院長、多様性だと思うよ多様性。知らんけど」
「なんか今ものすごく失礼なこと思われた気がする」
「ソンナコトナイヨ」
いや、まぁ、、、うん。ね?
そんな容姿してたらこう思われても仕方がないよ。前だって院長に抱かれた赤ちゃん命の危機感じた顔でめっちゃ泣き叫んでたじゃん。あの顔絶対本能で院長から命の危機察し取ってた顔だよ?せめてそのスキンヘッドの頭に書いたニコちゃんだかピエロだかわかんない不気味な絵けそ?正直入って怖い。
「そこで片言になるな。悲しくなるだろうが。何か思ったんなら正直に言え」
「え、じゃあ遠慮なく言わせてもらうけど少なくともメイクにペンキ使ってる時点であんたは失礼なこと思われても否定できない気がする。いい加減その君悪い頭の絵消したら?子供なくよ?てか現在進行形であんたが抱えてる赤ちゃん泣きそうな目してるよ?」
大体普通の人は常識的に考えて赤子だきながら監視員殺したかの問答なんてしないでしょ。子供の教育に悪いぞ?まぁ僕もこの孤児院で育ったから常識なんてかけらも持ちあわせてないんだけど。その原因も多分あんたなんだよね。
あ、院長どこ行くの?そんな厳つい目に涙浮かべてどこ行くの?全然かわいくないよ?どっちかというと悍ましいよ?
トボトボと歩いてるけど僕、自業自得だと思うんだ。常識学び直した方がいいと思うよ、知らんけど。
そんな感じで、僕は今日を終えた。明日もダンジョン明後日もダンジョン。いずれ神になる、そんな目標を掲げ眠りに落ちるのだった。
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
さーてやってきました今日のダンジョンはこちら!難易度はクソ高いけどダンジョン配信ができるから意外と人が来てて結構な頻度でグロテスクな配信をお届けしている人気ダンジョン、新宿ダンジョンさんです!
いやぁ、楽しみだったんだよね、このダンジョンに来るの。何せ国に少ない配信可能ダンジョンだから予約制なんだよ。
昔はね?ここも予約制じゃなかったんだよ。だけどとある事件があってから予約制になっちゃったのだよね。
その理由てのがさ、このダンジョンって僕が昨日倒した様な徘徊方フロアボスが結構な確率で出てくるダンジョンなんだよね。それを倒せるほどの実力僕は持ってるし自身の目標に役立つって確信してるから僕はこのダンジョンに来たわけなんだけどさ、
昔予約制になる前このダンジョンに人気が欲しくて実力もない新人ダンジョン配信者が押し寄せたわけよ。あとはお分かり?
それでなくともボスより10倍くらい強いのに新人なんかが勝てるわけないじゃん。運悪くその日は結構徘徊方フロアボス君が結構出てきて新人配信者君の大量虐殺配信が始まってしまったってわけよ。リスナーにとってはそんなんトラウマものよね。
大量の人間が入り口に押し寄せて我先にに我先にと外へ出ようとする。ひどい時は周りの配信者を突き飛ばして囮にし、自身は助かろうとする。
普段はいいキャラ演じてる人もその配信で醜い性格を晒し出しちゃって一気に炎上したとかなとか。
最終的には短時間で死亡者数800人も出て政府が問題を問われたとかなんとか。
僕としては別にだれが死のうが僕に関係ないしどうでもいいけどそういう場面で死ぬ覚悟がないならダンジョン潜るなって思うよね。
別に僕に日本人としての誇りとかないけど日本人の恥晒しだよ全く。僕が神になったらそういう醜い害虫みんな消そっかな。
「次、榊怜さん。入場どうぞ」
よっしゃ呼ばれた早速ダンジョン内へゴー!
てかよく考えて面白いよな。1日で800人以上死んだ場所の前で今はこんなふうに「入場どうぞ〜」って遊園地のアトラクションみたいな掛け声されてるの。僕がここで死んだ亡霊だったふざけるなーって憤ってるかもよ?、、、いやそれはないかな。自分が死んだのは自分のせいだって多分僕の性格だと割り切れるし。やっぱなんでもないわ、うん。
ていうかこのダンジョン、なんか雰囲気変だよね。
いや僕の勘違いなのかな?僕の感覚としては昨日入ったダンジョンがトレーニング用のボーナスダンジョンで今日のこのダンジョンが本番ダンジョンみたいな雰囲気してるんだけど。
あ、ほら。今更っと僕の横通り抜けていった雑魚モンスター君。
今殴った感じだと明らかに《《昨日の雑魚モンスターより2倍は硬い》》。いやまぁワンパンなのは変わんないんだけどさ、明らかに硬いんだよ。
でも僕はその分こっちの方がモンスター強いし満足だね。これからこのダンジョン積極的に予約しよ。
そんな感じで僕は、ダンジョンを進んでいくのだった。
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 榊の孤児院院長視点 ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
榊は大丈夫だろうか。
ふと、頭に心配がよぎった。
あいつはダンジョンに潜れる様になってから、《《たとえどんな致命傷を食らっても毎日ダンジョンへ通っていた》》。
感情表現が苦手な私といえど、あいつのことは赤子の頃から面倒を見てきたんだ。育ての親として、あいつが心配になるのは何もおかしくない。
あいつは昔から、少しズレたやつだった。
私がそれに気づいたのは、あいつ生まれて1年しか経ってないというのに小学生の喧嘩を客観的に眺め、「醜いなぁ」と呟いたあの事件から。
あの事件は、孤児院内ですぐ話題となった。
それまでもおかしいと気づくヒントはあった。
たとえば生まれて5ヶ月で孤児院に預けられ、1ヶ月でペラペラと話せる様になったかと思えば歳の近い子供と遊ぶのかと思いきや職員との会話に混ざったり。
国からの強制管理チップ埋め込みに一番反対しなかったのもあいつだった。
そんなこんなで孤児院内であいつは孤立してしまった。
私が声をかけようにも周りの子供には怖がられるわで近寄れなかった。
だから仕方なく、本当に仕方なく観察もとい放置した結果がこれだ。
2才から、あらゆる武道にのめり込み、あらゆる勉学に励みとあいつはすでに大学入試の問題も解ける様になった。いわゆる『努力の天才』ってわけだ。
そして10歳になり、ダンジョンができると法律ができるまで《《私たちに外で遊んでくると称して嘘をつき》》、ダンジョンへのめり込む。
あいつがそんな子供っぽいことするわけないと職員一同すぐ気づき、止めるかどうか迷ったがまぁ法律ができると同時にダンジョンへは入らなくなったので放置。
そして、今。
先月の14歳誕生日から毎日ダンジョンへ潜り、《《国から派遣された監視員もとい暗殺者》》もどうにか巻いているという。
最近の暗殺者になるものなど相場が決まっている。《《運悪く公表されている最強を超えた者たちだ》》。
つまり、あいつはすでに表の最強を超えている可能性がある。
今日あいつが行ったのは、予約制《《最難関ダンジョン》》。
国に属する私だからこそ知る、あのダンジョンの本当の難易度。いやまぁ政府は裏切ってると言っても過言じゃないんだけど。
特に世間では難易度付けなど公表されていながいが、すでに政府は《《全てのダンジョン》》の難易度設定を完了している。
だからこそ、私はあいつを心配する。
あいつに優しい言葉をかけてやることは性格的のできないが、私はあいつを1人の家族として愛しているのだ。
「うし、今日の夜ご飯はあいつの好きな猿の蒲焼にするか」
そうして私は夜ご飯の準備を始めるのだった。
いやはや、約4000文字になってしまった。
特に考えずに院長視点のお話書いたけどよく考えたらこれ院長も重要人物にしなきゃ難ないってことっすよね。
脳内プロット書き直さないと
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2000文字前後目指して投稿してるんでぜひ応援していただければ幸いです