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La vérité  作者: イルド
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プロローグ

 その日僕たちはこっそり町を抜け出して森のにある古びた屋敷に遊びに行った。


魔物がでるという噂もあったが僕たちの冒険心を止めることはできない。


「ここ昔はえらい貴族の屋敷だったんだろ? 宝物とかあるかも!!」


「きっとあるよ! 探してみよう」


屋敷の中に入ってみると玄関広間の上には埃にまみれているがシャンデリアが飾られておりかつての栄華を感じさせている。


「すげ~きっとこれなら宝物だってあるよ」


うきうきわくわくしながら僕たちはいつのまにか屋敷の奥まで入り込んでいた。


「ねぇ、アルあそこの部屋明かりがついてるよ? だれかいるのかな?」


屋敷の廊下の置くから1つだけ光を放っている部屋があった。


冷静に考えてみれば廃墟の屋敷に普通ヒトはいない。


「覗いてみようか」


音をたてないように慎重に部屋に近づくと静かに扉をあけた。


部屋の中は、古びた鎧を着たヒトが歩き回っていた。


ピシッ!


足元にある割れたガラスを踏んで音をたててしまった。


ガシャンガシャン


鎧のこすれる音が聞こえる。


気がついそのヒトはゆっくりと近づいてきた。


「ごめんなさい。僕たち人がいるなんてしらなくてこんなつもりじゃ・・」


おもわず下をむいてうつむいてしまう。


自分の家に無断で入られて怒らない人など少ないだろう。


ヒュンッ


突然、風をきるような音がきこえた。


ゆっくりと顔をあげ上を見上げるとその鎧のヒトには首がなかった。


そして、隣にいた友達は首から赤い雫を流しポトリとおちた。


「ウワァァ!!」


僕は逃げ出した。


息の続く限り走って走ってやっとっもとの玄関広間にでたところで鎧にぶつかった。


ガシャンッ


もうだめだ・・・・・・


下を向きうずくまってしまった。


「子供っ!? なぜこんなところに子供がいる!?」


今度は人であり服装からすると騎士団のようだ。


「あ・・・・・・あいつがくるっ」


程なくしてあいつがきた。


「あいつ? くっデュラハンか噂は本当だったか! 俺が時間を稼ぐ撤退するぞ!!こいつを頼んだ」


そして僕をほかの人にまかせると鎧にむかって走り出した。


銀色に輝く剣を掲げると勢いよく斬りかかった。


キンキンキンッ


金属のぶつかる音があたりに響き渡る。


風の流れるような剣技でアイツとうちあっている。


す・・・・・・すごい


「隊長伏せてください!」


「・・・・・・風の精霊よ わが願いに答え示したまえ! エア・ブラスト!!」


数人の騎士たちが手をかざすとあたりの埃などを巻き上げながら、突風が鎧にむかって放たれた。


ガッシャ~ン


風のかたまりが命中すると鎧は勢いよく吹き飛ばされ、壁に激突した。


「よし! いまだ! 撤退するぞ!」


こうして僕は騎士団につれられて屋敷を後にした。


「お前、名は!? なぜあんなところにいた!?」


廃墟から出るとぶつかった男の騎士が尋ねてきた。


「ア・・・・・・アルノルト、アルノルト・ヴィーラント友達と探検に来て・・・・・・それで・・・・・・アイツが友達を・・・・・・」


思い出すと自然と涙がこぼれ落ちた。


「あいつはデュラハンといってな並の人間じゃ勝てん生き残っただけでも幸運だ」


諭すように彼はいった。


「でもっ友達は」


「くやしいか? ならば強くなれ大切なものを守れるくらい強く!」


引き上げるぞ、そういうと騎士達は戻る準備を始めた。


「僕もつれてってよ!」


あの流れるような剣技・・・・・・この人といれば強くなる!


そう確信した。


「今は無理だ。」


「どうしてっ強くなれっていったのはあんただろ!」


命の恩人にむかって怒鳴り散らした。


「まだ君は若い、しばらくは町で生活して自分を知れ!


そう簡単に人生を決めるものではない。


だが12を過ぎてまだ望むのであれば城に私を訪ねて来い


俺の名は・・・・・・」








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