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王女様からの手紙と昔の思い出

 その後、私はミカエル様とカウル様と共にお城へとやって来た。


 と言ってもお城という感じではなく大きな屋敷という感じだ。


「驚きましたか?」


「え、えぇ……、私の実家と似たような感じですね」


「まぁ、財政的にこれぐらいの建物で充分なんですよ」


「贅沢する理由もありませんからね、イレイザ様は客間を用意させていただきました」


「ありがとうございます」


 カウル様の案内で私は客間へとやって来た。


(実家の私の部屋と似ているわね、おかげでリラックス出来るわ)


「時間が来たらお呼びに来ますのでそれまではゆっくりしていてください」


「わかりました」


 カウル様はそう言って出て行った。


 早速私は荷解きを始めた。


「あら、手紙が置いてあるわ」


 テーブルに手紙があったので読んでみると王女様からだった。


 どうやら私が到着する前に来ていたみたいだ。


 なんでも、あの男は私がいなくなった事に気づいていないみたいでいつも通りマーニャ嬢と過ごしているみたいだ。


 しかも、私の両親も気づいていない、という体たらくで王女様は呆れているそうだ。


 もしこの状態が続いたらどでかい雷を落とす予定だ、と書いてあった。


(まぁ、家の両親は無関心だから気づかないのもわかるような気がするのよね)


 そんな事を思って私は苦笑いした。


 荷解きも終わり私は窓を開けた。


 新鮮な空気が入ってきて気持ちが良い。


 見渡す限りの緑が目に優しい。


(小さい頃を思い出すわね……)


 幼い頃、夏になると避暑地に行くのが通例だった。


 ただ両親は王都にいて私だけだったんだけど。


 ただ、管理人夫婦にお世話になって山や川に遊びに行った。


(そういえば私って元々は外で遊ぶのが好きだったのよね)


 そんな懐かしい想いが込み上がってきた。   


  

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