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さよならオーランド王国、こんにちはグワイナー王国

 学院がある王都を出発して2日が経過、国境に到着した。


「身分証をお願いします」


「はい、こちらです」


 警備兵に身分証を提示した。


「イレイザ・テューラント様ですね、グワイナーには留学ですか」


「はい、1年ほど」


「そうですか、それでは良い旅を」


 身分証を返され無事に国境を越えた。


 怪しい事をした覚えは無いけど、いざ越えるとなると緊張する。


 それに私の留学を知ったあの男やお父様が何かしでかすかもしれなかった。


 まぁ、こうして国境を越えたらこちらの物だし王女様がきっとなんとかしてくれるだろう。


「ここがグワイナー王国ね」


 国境を越えたら風景が変わるものでもなくいまいち実感がない。


「確か迎えが来てくれてる、と聞いたんだけど……」


 キョロキョロと辺りを見回していると……。


「あの、イレイザ・テューラント様でしょうか?」


 声をかけられ振り向くと私と同い年ぐらいの青年が立っていた。


「はい、イレイザは私ですが」


「お迎えにあがりました、僕はカウル・グワイナーと言います」


「イレイザ・テューラントと申します、よろしくお願いします。あの、グワイナーということは」


「はい、グワイナー国の王家の者です」


 やっぱりそうだった、というか王家自ら迎えに来るとは思っていなかった。


「わざわざ王族の方がお迎えに来ていただけるなんて恐縮いたします」


「いえいえ、大事なお客様ですし兄上から丁寧に扱うよう言われています。それに王家と言っても我が国では権力は無いんですよ、あくまで国の代表というだけで」


 王族の在り方が違うのね、それだけでも新鮮だ。


 私はカウル様が用意してくれた馬車に乗り換えグワイナー王国の王都へと向かった。  

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