イレイザ、魔力の適性検査を受ける
「そういえばイレイザ様は魔力持ちでしたよね、適性検査は受けましたか?」
「適性検査……、いや受けてないですね。 ただ魔力を持っている、と言われただけですので」
「でしたら、適性検査を受けてみませんか? 属性を知っていれば道がわかるでしょう」
「適性検査、てどんな事をするんですか?」
「簡単です、水晶に手を当てるだけですから」
それだったら確かに簡単だ。
「そうですね、受けてみます」
「ならば学園に話を通しておきます」
翌日、学園内にある私は魔法実習室に来ていた。
魔法実習室はその名の通り魔法の実技を行う部屋で、ここで基礎的な魔法を学ぶそうだ。
ある程度の基礎を学び終えた後は訓練場にて高度な実技を学ぶ。
「イレイザ・テューラント嬢ですね、では水晶に手を当ててください」
先生に言われ私は水晶に手を当てた。
水晶は眩い光を放ち思わず目を瞑った。
「こ、これは……」
先生が驚きの声を上げた。
「えっと……、私の属性はわかったんでしょうか?」
「え、えぇ……、ただもっと詳しく診てみないと確信が出来ませんが……、今言える事とすれば……、イレイザ嬢、貴女には光魔法の可能性があります」
……はい?




