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王女とのお茶会にて

 そんな悩ましい日々を過ごしていたある日の事、私は王城にて王女様とのお茶会に参加していた。


「イレイザ、最近うちの愚弟の件で悩んでない?」


「へっ!?、いや、あの……」


 いきなりそんな事を言われて私は驚いてしまった。


「私の耳にも入って来ているのよ、愚弟の愚業は。 ホント困ったものよ、自分の立場をわかっていないんだから」


 王女様の耳にも入っていたのか、という事は国王様の耳にも入ってきているという事よね。


「でも、相手は聖女候補ですから……」


「その話も王家としては疑いを持っているわ。 そもそも聖女たる確実な証拠も無いし教会側が勝手に言っている事だから」


 王族と教会の関係は良くない、過去のいざこざがあり対立関係にある。


 貴族の間でも王族派と教会派に分かれている。


 お父様曰く『火種があればいつでも戦が起きる』との事だ。


「それでイレイザはどうしたい、と思っているの? 私は貴女の意志を尊重したいんだけど」


 私の想い……。


「……今の王太子様と良い関係を築けるとは思えません。 正直に言えば疲れてしまいました」


「そう……、そこまで追い込んでいたのね。 早めに気づいて対処すれば良かったわね」


「いえいえ、私と王太子様の王命ですから」


「う〜ん、イレイザもちょっと真面目に考えすぎよね。 少しははみ出してみた方がいいかもしれないわよ」


 はみ出す……、考えた事も無い。


「私はたまに城を抜け出して街に出たりしてリフレッシュしてるわ、まぁバレて怒られるんだけど」


 そりゃ怒られるでしょう……。


 でも王女様の話は羨ましい、と思う私もいる。


 私もちょっと思いきった事をやった方が良いのかしら? 

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