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イレイザは日常を楽しんでいる

 メレーヌ様に手紙を出して数日後、返事が来た。


「国王様に報告して早速調査を開始したそうですよ」


「意外に早く行動したね」


「我が国に危機が迫っている、と知ったら即行動しないと後々恥をかくのは国王様ですからね」


 国王様は若干頼りない感じがするが無能ではない、王太子様の件に関してもメレーヌ様を通してご存知の筈だから王太子様に対して苦言を呈した事を聞いている、残念ながら全く効果は無かったけど。


 まぁ、後はマーニャ嬢が魅了持ちかどうかがわかれば後はスムーズに行くと思いたい。


 さて、私はといえば新しい事に挑戦している。


「牛乳を50CC入れて……、次は小麦粉を……」


 調理場を借りて私は料理本を見ながらお菓子作りに挑んでいる。


「混ぜる時は玉にならないように均等に混ぜるんだ」


「意外と神経使うんですね……」


 隣でカウル様のアドバイスを貰っている。


 何故、料理をしているか、と言えばカウル様に誘われたからだ。


 実はカウル様、食べるのも作るのも大好きなスイーツ男子だったりする。


 たまたまカウル様が作ったクッキーを食べて余りの美味しさに涙が出てきた。


 本当に美味しい物を食べると感動しちゃうもんなんですね……。


「母上がスイーツ好きだったから、喜ばせようと思って始めた」のがきっかけだそうだ。


 私も簡単な料理ぐらいは出来るようになりたい、と思いカウル様に弟子入りさせてもらった。


 公爵令嬢が?と思うだろうけど、将来何が起こるかわからない、備えあれば憂いなしだ。


「生地はこれで完成、次は型を抜いてオーブンで焼こう」


「星とか可愛いですよね」


 因みにだが今作っているのは私達が食べる用ではない。


「そうだね、子供達も喜ぶだろう」


 実は孤児院の子供達に差し入れ用に作っている。


 カウル様はボランティアで孤児院等に差し入れをしている。


『親がいなくても愛情を注げば立派に成長出来る様にサポートしたいんだ』というのを聞いて我が国の教会関係者に爪の垢を煎じて飲ませたい物だ。  

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