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幕間 オーランド王国では2

「お父様、お話があるのですが……」


 イレイザからの手紙を受け取った私はお父様でありこの国の王であるライアン・オーランドに話をしようとしていた。


「どうした? メレーヌ、もしかしてライオットが何かやらかしたのか?」


「まぁ、愚弟にも関係する事なのですが……、イレイザから手紙が届きまして」


「おぉ、イレイザ嬢はグレイザーで上手くやっているようだな、あの国は革新的で学ぶ事が多いからな」


「えぇ、学業にも専念して友人もできているそうですわ」


「そうかそうか、貴族学院ではライオットのせいで充実した暮らしが出来なかった、と報告を受けているから安心した。 しかしライオットはイレイザ嬢がいなくなった事にまだ気がつかないのか?」


「えぇ、しかも生徒達も気にしていないみたいで……、何かおかしいような気がしていたんですがイレイザからの手紙で違和感の正体がわかってきた様な気がします」


「ほぅ、イレイザ嬢からの手紙の内容とは?」


 私はイレイザからの手紙をお父様に見せた。


「なんと……っ!? 魅了が関係しているというのかっ!?」


「はい。もし魅了を受けているとしたら大問題です」


「うむ、すぐに魔法省の長官を呼べ、それと学園内にいる『影』を増やせ、聖女マーニャも対象とする。もし怪しげな行動を見かけたらすぐに捕縛せよ」


 お父様は部下に命令を下した。


「やはり教会が行動に起こしてきたか……」


「もしかしてこの国を乗っ取るつもりなのでしょうか?」


「あぁ、ライオットを操り人形にして儂ら王族を追い出そうとしているのだろう」


 お父様はため息を吐いた。


「やはりイレイザ嬢をグレイザーに行かして正解でしたわね」


「うむ、早めに我が国を喰らおうとしている毒虫を炙り出せそうだ」



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