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幕間 オーランド王国では

 私はオーランド王国の王女、メレーヌ・オーランド。


 現在、グワイナー王国に留学しているイレイザ・テューラントの手紙を呼んでいる。


「メレーヌ様、随分とニコニコしていますね」


「えぇ、義妹になるイレイザが妙な雑音を封鎖して学園生活を楽しんでいるみたいだから」


 彼女が愚弟の行為のせいで追い詰められている事はわかっていた、このままでは彼女の心が壊れてしまうのは明らかだ。


 だから、お茶会に呼んで彼女の心のデトックスをしていた。


「でも、目が覚めたみたいで良かったわ」


 彼女から『王太子と距離を置きたいので留学したい』と言われた時は心から彼女の決断を喜んだ。


 このままこの国にいても彼女にとって幸せになるとは思えなかったからだ。


 しかも留学先は最近先進的と何かと注目されているグワイナー王国、きっと何かを得て帰ってくるだろう。


 彼女からの手紙を読んでイキイキとしているのを感じて嬉しく思う。


「そういえば誰もイレイザ様が居なくなった事に気づいていないみたいですね」


「そうなのよ、しかも心配されてないし……、これはこれで大問題よ」


 メイドからの指摘で私はため息を吐いた。


 公爵令嬢で王太子の婚約者が仮にもいなくなったにも関わらず彼女の実家からは問い合わせは無く愚弟なんて全く彼女の事なんて口にもしない状態で腸が煮えくり返っている。


 いつでも私は噴火出来る状態だ。

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