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友人と話す

 学園に通い始めてから1か月が経過した。 


 当初は留学生という立場なのでお互い壁を作ったりとか硬苦しい部分もあったが1週間後にはあっという間に崩れ去った。


 同級生はみんなフレンドリーで優しく色々と手を貸してくれる。


 おかげで貴族学院よりも楽しい学園生活を過ごさせて貰っている。


 今日も今日とて仲良くなった同級生と昼食を食べている。


「へぇ~、貴族の生活って窮屈なんだねぇ〜」


「えぇ、生まれた家を間違えた、って幼い頃は何度も思いました」


「私は憧れちゃうけどイレイザちゃんの話を聞いてると今の暮らしの方が恵まれてる、と思っちゃう」


 この同級生、エリンと言うんだけど彼女はパン屋の娘で学園が終わったら手伝いをしている、というしっかり者。


 本人曰く『お父さんがグータラしているから尻を叩かないといけない』そうだ。


 因みに彼女のパン屋は結構有名で国の中でも1番人気があるらしい。


 何度かお店にも行った事あるけど美味しくてほっぺたが落ちそう。


「イレイザって国に戻ったらやっぱり婚約者と結婚するの?」


「うーん、今のままだとちょっと難しいのよ、そもそもが離れたい、と思ってこの国に来たから」


「え? なんで?」


「一言で言えば浮気」


「あぁ~、そりゃダメだよ」


 うん、納得してくれてありがとう。


 そういう風にストレートに意見を言ってくれるのも彼女の強みだ。


「まだ深い関係にはなってないですけど、多分私との関係は終わっちゃう様な感じがするのよ」


「そう思わせちゃう時点でアウトだよね、周囲はなんにも言えないんだ」


「言えないですね、向こうが立場が上だから」


「でも、間違っていたら止めるんじゃないの?」


「そうなのよね……」


 エリンみたいな友達がいたらどれだけ楽だったか……、やっぱり友人関係って大事よね。


    

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