学園生活の始まり
翌日、ぐっすり眠り爽やかに目覚めた私は、制服に袖を通し居間へとやって来た。
「皆様、おはようございます」
「おはよう、イレイザ嬢、もう行く気満々だね」
「はい、こんなに早く明日が来るのが待ち遠しい気分は初めてです」
「そうですか、それじゃあ朝食を食べて学園にご案内します」
朝食はパンとサラダというシンプルな物だったが言わずもがな美味かった。
そして、馬車に乗り学園へと向かった。
「ここが王立学園です」
馬車に乗り数分、学園に到着した。
「ここが学園ですか……」
「驚きましたか?」
「い、いえっ!? 貴族学院と随分規模が違っていたのでちょっと驚きまして……」
「まぁ、そうですよね。 昨日も言いましたが身分とかは関係無いので規模も大きくは無いんですよ」
貴族学院はぶっちゃけ無駄な建物が多かったり豪華過ぎたりと色々と思う部分があったりした。
(これが本来の学園の姿よね)
カウル様の案内で校舎を歩き学園長室に行き改めて学園長に挨拶した。
「ようこそイレイザ嬢、我が学園へ。 少しでも何かを学んでいただければ良いと思っています」
「こちらこそよろしくお願いいたします」
「では教室へご案内しましょう」
私は学園長様の後を歩いて教室へと向かった。
「こちらが教室です」
学園長が教室の扉を開いて私も一緒に入った。
「皆さん、こちらはオーランド王国より留学生としてやって来たイレイザ嬢だ。 わからないことがあったら教えてあげるように」
「イレイザと申します、どうぞよろしくお願いします」
おぉ~という声と共に拍手が上がった。
これは歓迎されている、と考えて良いのかしら?




