食事会と明日からの事
さて、その日の夜、カウル様が食事会の用意が出来た、と私を呼びに来た。
カウル様の案内で食堂へと向かうとそこには既に数人が来ていた。
「おっ、来たね。 早速だけど紹介しよう。 この度オーランド王国から留学してきたイレイザ・テューラント令嬢だ」
「はじめまして、イレイザ・テューラントと申します。よろしくお願いいたします」
そう挨拶をすると拍手をした。
そして、食事会が始まったけどとにかく出てくる料理が美味しい!
「どうですか、お口に合いますか?」
「カウル様、凄い満足です! どれもこれも美味しいです! 我が国の料理よりも美味しいです」
「そうですか、それは良かった」
カウル様はホッとした様な満足した表情をした。
「それで、明日から学園に通っていただくんですが、また詳しい説明は学園長からお話があると思いますが我が学園では身分関係なく学問を学ぶ権利を持っています」
カウル様からの説明だと15歳から18歳の3年間の義務があり知識や常識、マナーを学ぶ事が出来る。
我が国では貴族や金持ちの平民しか通う事が出来ないのでちょっとしたカルチャーショックだった。
更に学園で優秀な成績を修めると国からの推薦で良い仕事に就く事が出来るので真面目に勉学に励んでいる、という。
それを聞いて私はちょっと安心した。
貴族学園ではあの男とマーニャ嬢の噂で勉強に集中できなかったのでここだったら心休まる日々を過ごせるかもしれない。
明日からの学園生活が楽しみになって来た。




