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第47話 人は見かけによらず・・・と思いたい

別にどうってことのない話。


いつもどうり朝を起きて、いつもどうりご飯を食べて、いつもどうり姫ちゃんと学校に行って、いつもどうりの日常が始まる、そうなるはずだった・・・。




その事件の始まり・・それは学校の教室からだった。


「あら?」


どうやら私たちはいつもより早くついてしまったらしく教室の中は、しん、と静まり返っていた。ほかのクラスのみんなはおそらく部活で忙しかったり、学校に来ている途中なのだろうと勝手に頭の中で想像する。


だがそんなことを考えていた時だ。その中で異様な光景を作り出している一匹・・・もとい一人が私たちの視界に入ったのは。


「・・・・」


そこにいたのは私の友人と思われる人物、優斗・・・なのだが、何かがあったのか、ただでさえ白くなってしまった優斗が今日はいつも以上に真っ白になっておりその様子はまさしく、燃え尽きた、といった感じであった。

そして、燃え尽き真っ白になった優斗とは対照的にその周りは真っ黒なオーラで覆われており、ずーんという音が聞こえてきそうなくらい重苦しかった。


「・・・なにあれ?」

「ええと・・・」


目の前で起きていることについて姫ちゃんに尋ねてみるがそれに答えることはなく困った表情を浮かべるばかりだった。

ともかく、優斗が今おかしいわけで。


「ちょっと優斗あんた何があったわけ?」


私たちは机で屍になっている優斗に近づいて何があったのかを尋ねる。


「・・・・・・・・・・」

「・・?優斗さん・・?」


しかしそれに対して優斗はピクリとも反応を見せず、相変わらずうつむいた姿勢のままだ。


「・・・・・・・・・・」

「ちょっと、優・・・」

「・・うふ、うふふふふふ・・・」

「ゆ、優斗さん・・?」


さすがに何の反応もなしというのには少し腹が立ち文句の一つでも言ってやろうとした時、それを遮るように優斗が怪しげな笑い声を上げる。

そのままの状態でこちらを向いた優斗の眼には既に光はなくどこか壊れた様子であった。


「姫神に舞か・・・終わったよオレ終わったよ・・・」

「ど、どうしたんですか?」

「終わったんだよ・・ふふ・・」

「はいはいはい、何があったかはわからないけどとにかく話してみなさい。力になってあげれるかもしれないから」

「・・・」


私がため息混じりにそういうと少しは落ち着いてくれたのか優斗はポツリポツリとだが何があったのか話をしていった・・。




「はい、終わり。もう消えてもいいわよ」

「先生もう少しマシな言い方ってないんですか」


すでに何度目になるか、もはや習慣になりつつある朝の診察も終わり、後はその結果を聞くだけで終わりである。

だが、習慣になりつつあると言っても変な機械に放り込まれたり、裸にひんむかれたり、検査中に四六時中先生の言葉責m・・・説教を聞かなくてはいけない、などかなり面倒なことが多く今だに慣れないものである。


「・・あれ?」


診察も終わったため教室に戻る準備をしていた時今日の診察結果の紙を見ていた先生が声を上げる。


「ねぇ優斗。」

「?、なんです?」

「あんた胸が成長しているわよ」

「・・・は?」

「だから育ってるのよ・・・胸が」


―思考停止すること10秒、

―思考再開してそれを理解するのに10秒、

―現実逃避して今日のスーパーの特売が何なのか思い出すのに30秒、

―結局現実逃避してもどうにもなりませんよーという声に従うまでに10秒。


―話題再開―


・・・ちょっと待て先生は今なんて言った?『だから育ってるのよ・・・胸が』、育ってる胸が、胸が育ってる、胸が大きく・・・


「い、いや!いやいやいやいや!まさかそんなわけ・・・!」

「残念だけどデータ的にも見た目的にも検査当初と比べて明らかに変化してるわ」


その言葉を聞いて、ごくり、と唾を飲む。そして恐る恐る手を胸に近づけていって・・・




ふにゅ・・・


「!!??!?!??!!」




「・・・ってわけさ・・」


・・・なんというか話を聞き終えた瞬間、今までに体験したことがない程の脱力感が私の身に降りかかってきた。

姫ちゃんの方も見ると実に困った顔をしている。


「ふ・・ふふ・・・どうせもうオレは終わりなんだ・・・どうせ・・・」


そうさせた本人に文句を言おうにもこの調子では・・・


「どうせ・・・どうせ・・・」

「・・・・あーもー!!いい加減ウジウジすんのはやめなさい!!」

「ま、舞ちゃん・・?」

「どんな姿形だろうとあんたはあんた!それでいいじゃない!それともなんかそれに不満でもあんの!ええ!」


さすがにいい加減面倒になってきたため私は優斗に怒鳴るように叫んだ。


「・・・・・・」

「な・・・なによ・・」


すると突然優斗は顔を上げて私の方を見る。


「えーと・・・そのー・・・あ、ありがとう」

「・・・え?」

「い、いちおうオレのことを心配してくれたようだしなそのお礼だ・・・か、勘違いすんなよこれはただのお礼なんだからな・・・うん」


私たちから目をそらして恥ずかしそうに言ってきた。こいつ意外とかわいいところもあるわね。


「・・・ま、そういうことにしといてあげましょ。一応今は私がお姉さんなんだからね。今後も胸を借りるつもりで・・・」


スカ・・・


「胸を・・・」


スカ・・・


「・・・・・」

「?、どうしたんだ?」

「優斗ちょっといいかしら・・」

「ちょっとって・・・うわ!?」


舞は優斗に何かを聞いてきたが、その了承を得ぬままに優斗の胸をわし掴みした。


ふにゅ・・・


「あ・・・」

「・・・・・」


スカ・・・


「・・・・」

「ま、舞?」


ふにゅ・・


「ん・・・」


スカ・・・


「あ、あのー舞さん?さっきから胸を触って何してんですか?後これでも結構くすぐったかったりするんでやめてほしかったり・・・」

「・・・じゃないわよ・・・」

「・・え?」

「ふっざけんじゃないわよー!!」

「なんでだー!!」


見事な右ストレートが炸裂し、それをもろにくらった優斗はまるで投げ飛ばされたかのように宙を舞う。


「男のくせに・・・男のくせに・・・ちくしょおおおおおぉぉぉぉぉ・・・!!」


舞は叫びながら涙を流して教室を出て行ってしまった。


「あ・・えっと・・・大丈夫・・・ですか・・?」

「・・・・なんでだ・・・」


優斗、推定Aカップ。

舞、 推定AAAカップ。

クロ「どーも、かけた時間と内容が比例しないことに定評のあるクロです」

副会長「そんなことより・・どうしてこんなに遅くなったのか説明する先でしょ」

クロ「いやー・・すんません。ここの仮面ライ〇ーの小説見てたらなんかまた原作を見てみたくなってしまいまして・・・おのれディケイ〇!!」

副会長「どう考えてもあなたが悪いでしょ。こういう時は素直に謝罪しなさい」

クロ「ごめんなさい・・・後ついでなんですがこの小説のユニークがなんと2万を超えました!これもみなさんのおかげです!ありがとうございました」

副会長「まぁこんなさくさ・・・んん!作者ですが今後とも楽しんでいただければ幸いです。次回に続きます」

クロ「大事な所でかまないでください。後俺のセリフを(ry」

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