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第41話 人生楽なし苦だらけだ その2

「中村これの最終調整よろしくね」


あれ?なんだろうこれ?


「はい、わかりました」


オレの中に何かがどんどん溜まっていくぞ。


「あ、由美子ちょっとリモコン取ってくれないかしら?」


止めようとしても止まらない、どんどん溜まっていく。


「は~いどーぞ」


何だかわからないけど嫌な予感がするぞ。ああ、まずいまずいまずいまずい・・・


ープツンー


あ、


オレは


その瞬間


何かが


キレる


音を


聞いた





「っふ」


その瞬間笑いなのか、ため息なのかよくわからない微妙な音が、自分の口元から発せられた。

だがそんなことはどうでもいい。

今すべきことは押しとどめていた物を全て吐き出す・・・いや爆発させることだ。

いまだに周りはうるさいがそんなことは関係ない、自分の中の物を爆発させるために肺の中に空気を溜めて溜めて溜めて溜めて・・・


「お前ら・・・いい加減にしろぉーーー!!!」


今まで溜めこんでいた物も含めて一気に爆発。夜中の男子寮に少女の絶叫が木魂した。




「えー・・これから今回の件についての事情聴取を始めたいと思います。聴取中、他の人々は私語を慎むように」

「・・・(ばりばり)」

「・・・(もぐもぐ)」

「・・・(むしゃむしゃ)」

「・・・(ごきゅごきゅ)」


先ほどの絶叫からしばらくして落ち着いたオレはここにいる全員から今回の事情を聞こうとしてるのだが・・・はい、誰も聞いてませんねこれは。とりあえずコタツから出ろ貴様ら。


「・・まぁいいや・・まず部長さん!どうしてここにいるのか事情を説明してもらいますよ!!」

「・・・(もぐもぐ・・)」


人ん家のコタツに勝手に入りながら三色団子を食っている部長さん。いや、なんでそんなきょとんとした顔してはるんですか。


「部長さん・・話聞いてましたよね・・?」

「あはは、大丈夫よネコ君!だからそんなジト目にならないならない!えっとねー私たちは・・・」




「ぶ・・・部長さん・・・すべての機材・・・運び終えましたよ・・・」

「ん・・ありがとねー。ごめんねーいろいろ無茶言って」

「い・・・いえ・・・何のこれしき・・」

「そんな息があがった状態でそんなこと言っても信じられないよ健人」




「それで・・・・」

「いやいやいや・・・ちょっと待ってくれません?」

「え、何?私変なこと言ったかしら?」

「変なこと言いまくりですがな。オレは今日取材をするだとかそういうのは一切聞いてませんよ?」

「だってー先に言っちゃったらネコ君にいろいろ準備されちゃうじゃない。それじゃあ本当の取材にならないわ。嘘偽りのない真の情報を私は欲しいの・・・そう、つまりこれは必要な事だったことなのよ!」


なにやらポーズを決めながらとんでも理論を展開し始める部長さん。どう考えても必要ないことです。


「・・あんのー舞い上がってポーズ決めてる所で悪いんですけど、オレの記憶が正しければ事前に話し合いをしてから取材をすることになっているのですが?」

「フッフッフッフ・・甘いわよネコ君・・今の世の中嘘を嘘と見抜けなければその先にあるのは真っ暗闇な人生だけなのよ!」

「・・・・・」


なんつー部長理論・・・言ってることは間違っちゃあいないんだがいくらなんでも無茶苦茶・・いや、そんなこといまさらだな・・

結論 オレは部長さんを過小評価しすぎてたみたい(悪い意味で)。


「はぁ・・・もういいです・・・大体の事情はわかりましたから」


とりあえず部長さんの事情についてはよーく分かった。・・・問題についてもよーく分かったけど・・


「ええーこれから面白くなるのにー」

「いや、面白さとか求めてねーですから」

「ネコくーんたまには遊び心とかも必要なんだよー」

「・・・それで次の質問なんですが・・」

「おーいネコくーんスルーはよくないぞー」

「ここに入った方法と・・」

「うわーん!無視だけはやめてよー!!」


泣きながらオレにすがりついてくる部長さん。泣きたいのはこっちなんですが。


「無視だけはー!!」

「ああもう!!後でいくらでも相手をしてあげますから今は素直にこっちの質問に答えてください!」

「・・ホント!ホントね!!わかったわお姉さんになんでも聞いて!あることないことなんでも喋っちゃう!」


その一言であっさり復活する部長さん。しかも余計テンションあがってるし・・


「いや、あることだけで十分なんですが。・・それじゃあ、ここに入った方法となぜ健人のやつが黒焦げになっているのか・・この二つについて答えてもらいますよ」

「ああ、それはね・・・」


そして明かされる衝撃の事実とは!?


「・・・・あれ?次回に続くの!?」

クロ「どーも、再び風を引きそうになったクロです」

ユウト(女)「油断しすぎだこの馬鹿」

クロ「昔はこの程度で風引かなかったんだけどな・・・遅れて申し訳ない・・」

ユウト(女)「そんなこと言ってますがその間地球防衛してたり傭兵やってたりしていました」

クロ「それを言うな!それにうまく文章を書けなくて苦労してたんだよ!」

ユウト(女)「あれだけ時間をかけておきながらこの文章・・・もはや哀れだな・・」

クロ「・・・精進します・・・次回に続く」

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