第32話 波乱の幕開け? その3
「最優先事項 来たら最初に666号室に行け」
前回のこともあり、注意して靴箱を開けてみれば、そんなことが書いてある手紙が一つ入っていただけだった。
名前は何処にも書いてなかったがこの簡潔すぎる文章と見覚えのある文字から誰が書いたかはすぐにわかる。
「・・・とりあえずもっと書くことがあるだろ」
そんなわけで今オレはその666号室の前まで来ている。
666号室・・・この教室どころか、ここにくるまでに通ってきた道ですら今日初めて知った所も多くあった。
相変わらずこの学園はまだまだ謎が多いな・・これも七不思議のひとつだったりするのだろうか?
はたしてここに何があるのだろうか?
中を覗こうにも身長が足りず覗けないため中の様子はわからない。
いろいろと疑問はあるが、とにかく中に入って見よう、そうすればわかることだ。
「失礼しまーす」
「「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」
「・・・・すいませーん、間違えました」ガラガラ・・
・・・うん、どうやら教室を間違えたようだ。
教室に入ると何十人もの生徒にいきなり凝視された。
いくらなんでもこんなに生徒がいる所に呼び出すわけがないよねー。
手紙をチェック・・・666号室でまちがいない。
場所をチェック・・・・・・・・やっぱり間違っていない。
・・はて?では何が間違っているんだろうか?
ガラガラ・・
「ちょっと優斗!あんた何してんのよ?」
「へ?・・・舞!?」
666号室のドアが開くとそこにいたのはご立腹の様子の舞さん。つーかなんでこんな所に!?
「ほら、皆待ちくたびれてんだから!」
「いや、お前なんでこんな所・・・」
「ごちゃごちゃうるさい!」
ガシ!あーれー・・・ずるずる・・・ピシャ!
怒りの舞さんに抵抗らしい抵抗など出来るはずがなくあっさりと教室に連行されてしまう何も理解できないオレであった。
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結論、間違っていたのはオレでした。
・・・いきなりそんなこと言ってもわかるわけがないな。
だからここでちょっと時間を巻きもどすとしよう。
「・・んで、なんでこうなってんだ?」
「もちろん、お仕置きならびに逃走阻止のためよ」
現在のオレは椅子に体を縛りつけられている状態で身動きがまったくとれない。
・・言っておくがオレは縛られて喜ぶような趣味はありませんよ?
「・・・わかった、逃走阻止についてはいいとしよう・・・だがお仕置きとはいったい何についてなんだ?」
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
・・あの、とりあえずその「うわ・・・何言ってんだこいつ・・」みたいな冷めた目でこっちを見るのはやめてくれませんか?
・・そこ、しっぽを触らない!
「あの・・・本当に心当たりがないんですか・・・?」
「あれ?姫神?」
まさか姫神までこんな所にいるとは・・
あいつといつも一緒に行動してるわけだからこんな所にいてもさほど違和感は感じないが、やはりまさか・・・と思ってしまう。
・・・ん?この流れで行くともしかして・・・
「いやはや、相変わらずだね~優斗は」
「やれやれ・・だな」
やっぱり出てきた男コンビのお二人さん。
とりあえず健人てめーが言うな。
「とにかく!誰でもいいからさっさとこの状況の説明をしろ、うがー!」
「はぁまったく・・ここに集まった人は皆あんたのために集まったようなもんなのに」
「は、オレ?」
「完全に忘れてるわね・・橘先生があんたのために新しくクラスを作ったってこと覚えてないの?」
「・・・・・・・・・・あ!?」
しまった!今の今まですっかり頭から抜け落ちていた。
主役であるオレが遅刻してみなさんご立腹・・そんな所か。
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
「えーと・・・ゴメンチャイ、テヘ☆」
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
「・・・すんません」
「どうしてこうあいつは肝心な所がぬけてるかな・・」
「まぁまぁ~優斗らしくていいじゃないか~」
「あの時だって・・」
「う、ゲホゲホ!!」
「ちょっと!どうしたの!?」
「う・・塩と砂糖を間違えた・・」
「・・・・・」
「ぐ・・・」
「どうしたの・・・うわ・・ひどい点数」
「回答ずらしをした・・・」
「・・・・・・・・」
そんでもって今回はこのありさま・・何かの病気なのかしら?
「ほんと、なんも変わってない・・」
「まったくそのとうりだね~」
姿形は変わっても優斗は優斗・・・か。
「・・・・・・」
「どうしたの~?」
「あ、いや、なんでもないわ」
まぁ・・いいわ。最後に決めるって決めたんだもの、今はしっかりと楽しませてもらうとしましょう!。
「こらー!優斗!!」
「うるせー!いちいち叫ばんでもわかるわい!」
この時間がいつまで続くかわからないけど・・・・
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自分で言うのもなんですがオレは自分が普通の人だと思っています。
周囲は普通じゃない人が多いですがオレは自分が普通の人だと思ってます。
でも・・・・
「紹介するわ。ここの担任になった・・」
「はじめまして~大島由美子です~ちなみに私はそこにいるゆうちゃんの・・・」
「どうしてmy sister が teacher になってるここで!」
この瞬間だけは頭のネジがぶっ飛んだと思っている。
クロ「どーも、いつの間にやら今年も終わり!なクロです」
舞「課題・・・勉強・・」
クロ「アーアーキコエナイ」
舞「遊びもいいけどあんたほどほどにしないとそろそろ泣きを見るわよ?」
クロ「今だけは忘れさせてくれ・・頼む」
舞「まぁ・・私が困るわけではないからいいんだけどね」
クロ「こんなgdgd会話をしちゃってますがこれで今年の更新は最後になっちゃいそうです」
舞「次回の更新は1月の5日・・・予定?もっとはっきり言いなさいよ!」
クロ「すでに何回もミスしてんだからそう簡単に断言なんて出来るか!」
舞「あぁもう!めんどくさいやつね!」
クロ「ぬわぁー暴力反対!みなさん良いお年をー!次回に・・グべ!」
舞「・・次回に続きます・・」