第31話 波乱の幕開け? その2
突然だが学校の校門と聞いて皆は何を思うだろうか?
これから学校だと思い浮かばせるいやな場所?
先生が立っていろいろ注意してくるめんどくさい場所?
とにかく大多数の人はあまり良いイメージを持っていないのではないのだろうか。
ちなみにオレもその一人だ。
そして今オレはその校門の前にいる。
しかし
なんということでしょう・・
冬となりすでに何も身につけなくなった木々には、枝に何人もの学生をひっかけることにより新しい姿に生まれ変わっております。
ひっかかっている生徒は飾りになりきっているのか動く気配どころか生きている気配すらないほど力を抜いております。
なんということでしょう・・・
あのどこか淋しかった花壇からは人間の両足がまっすぐ伸びております。
その足は時々ビク!と動き我々を飽きさせることはありません。
そして何も無かった地面には多くの学生が横になったり、集まって山を作ったりしてとまったく新しい人間モニュメントを作っております。
あのつまらないと思われていた校門がこんなにも・・・・・・
うん、すまん、やっぱり無理だわ、自分で言っといてなんだが・・何これ?
生徒会ズのお説教がやっと終わって学校に来てみればすでにこうなっていた。
まさかリアル犬神家をこの目で見ることになるとは思わなかったぜ。
あまりにも奇妙すぎる状況だったため思考が一時的にフリーズしてしまいなんか変なナレーションが脳内を駆け巡ってしまった。
今の状況を一言で言い表すなら死屍累々、さっきの男子生徒たちの被害を数倍にしたものと言えば伝わるだろうか?そんな感じである。
この状況から見てこれをやった人も検討がつく。・・ほんとに100や200問題じゃなかったんですね・・
「・・・いや、しかし、これはひどい」
・・・・ガシ!
「いひ!?」
そんなことを考えていたからか倒れて虫の息だった男子生徒にしっぽをつかまれてしまった。
「うぅ・・・」
「うわー!?は、離せー!」
しっぽをそれもいきなりつかまれたこともあり驚いて必死に振り払おうとしたがびくともしない。
「た・・頼む・・お・・俺の・・最後の願いを・・」
「わかった!わかったから力を緩めてくれ!」
そういうとそいつは力を緩めて何かゴニョゴニョとしゃべり始めた。
何を言ってるのか聞くため耳を近づけていき聞こえたのは・・・
「俺を・・踏んでくれ・・・」
「・・・・・・・・」
グシャ
どこを踏んだかはご想像にお任せします。
クロ「どーも、休みなのに疲れるとはこれいかに?なクロです」
ユウト「別にお前さんが疲れようが疲れまいが困ることは何ひとつとしてないがな」
クロ「うおー地球のみんなーおらにカオスを分けてくれー」
ユウト「クロの原動力はゲームとかマンガとかカオスとからしい、駄目人間のいい例だな」
クロ「ちょっくらカオス補給してくる。次回に続く」