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第23話 初めての日常 中編その4

士郎に連れられて俺達は黙々と歩いて・・・歩いて・・・歩いて・・・


「さ、ついたよ~」


着いたところは科学室でした。・・・なんで?


「ちょっと、「外」に出るんじゃないの?」

「まぁまぁ、すぐにわかるからさ~」


舞の問いには相変わらずスルー。持っていた紙袋から何かを取り出す。


・・・ガチャ・・ガラガラ・・


科学室のカギを開けた。


・・・・ん?なんでこいつが科学室のカギなんて持ってるんだ?


「おい、何でカギを・・「士郎さっさと行こうぜ!」

「わかったからそう急かさないでよ~健人~」


健人により行動がキャンセルされるオレ。・・・もういいや・・こいつのこと気にしだしたらきりがないし・・




科学室の様子は相変わらずで資料やらあやしい液体の入ったフラスコやら生物とはおもえない形をしているレントゲン写真とかがそこら中に散らかっており、「よくこんな中で実験なんて出来るもんだ」と感心してしまった。


「さ~あ~て~・・確かこのあたりに・・・」


そんな中、何やら壁を調べ始める士郎。すると・・・


パカ!


「ん?」


カチャカチャ・・・


「あんた・・何を・・」


ウイーン・・・・・


「・・・・・」


ピンポーン♪ ガチャ!



状況確認


士郎壁調べる→壁の一部がひっくり返りキーボード現れる→士郎パスワード入力→機械音が聞こえてくる→後ろにあった掃除用具入れておくロッカーが開く→中に掃除用具はなく奥に小さな部屋がありましたとさ。


状況確認終了


「えっと・・・これ何?」

「何って・・隠しエレベーターにきまってるじゃないか~」


舞の質問に対してそんなぶっ飛んだ発言を当たり前のように言う士朗。


なんかもういろんな意味で頭痛くなってきたんですけど・・・


舞や姫神は口をあんぐりと開けてぽかんとしている。

健人の奴は・・・だめだな、目が輝いている。こいつのことはもう手遅れだとあきらめることにした。


「ほら~さっさと乗ってよ~」


今すぐにでも帰りたい気分だったが拒否権は自分で放り投げてしまったので仕方なく、本当に仕方なくロッカーの中に入っていった。


---------------------------


「はい、とうちゃ~く」


エレベーターに乗って約1分。右に左に上に下に、とさまざまな方向に引っ張られる感じがしていたがそれが不意に止まり目の前にあった扉が開くとそこに映った光景は・・


「森?」


周りを見渡せば視界には木しか映らない。すでに12月に入っているため葉っぱが付いているものはほとんどない。今度は地面に目を向けると枯れ落ちた葉っぱが地面を埋め尽くすほど大量に落ちていた。


誰がどう見ても、森、としか言いようのない場所にオレ達は今立っている。


「ここ・・どこですか・・・?」

「学校から少し離れたところの森の中、街への道はわかってるから安心してよ~」


姫神が士朗を除いたオレ達全員の疑問を口にすると士朗はその質問を予想していたかの様に即座に答えてくれた。こいつ慣れてやがるな・・・


「あ、そうそう優斗~」

「ん、何だ?」

「これあげるよ~」


士朗は持っていた紙袋から白い何かの塊を取り出した。それは・・・


「カツラ?」

「ウィッグって言ってほしいな~」


カツラ・・・もとい、ウィッグをオレに渡す士朗。

しかしそんなものを何故オレに渡すのだろうか・・?


「それ使えば頭のネコ耳を隠すことができるでしょ~」


あ、なるほど。

今はパーカーについているフードで頭を隠しているが、それで頭の耳を絶対に隠しきれるとは言えない。こんな姿を街にいる多くの人に見られればどうなるか分かったもんじゃない。


「サンキュー士朗、これで心配ごとが一つ減るよ」

「あはは~どういたしまして~」


これでちょっとは楽になれる・・・そう思っていたんだが・・


「!?・・・ぁ・・ん!・・」

「あれ~?どうしたの~?」


異変はウィッグをつけてすぐに起こった。

ウィッグを頭につけてネコ耳を隠すことはできたものの、ウィッグの毛がネコ耳の中に入ってきたのだ。


「毛が・・ん!・・耳に入って・・ぁ・・くすぐったい・・・うひゃあ!?」


その間士朗を除いた三人はオレに背中を向けぶるぶると震えており、士朗はやっぱりカメラを(ry もういいや。


「ずあああああああああ!!こんなもんつけてられっかあああああああああ!!」


いろいろとぶち切れたオレは頭のカツラをはぎ取り地面におもいっきりたたきつける。《ビターン!


「あ~あ、せっかく面白い写真が撮れると思ったのに・・」


どうやら士朗に撮られる前になんとかできたみたいだ。こっちとしてはいい迷惑なんすけど?


「ほ、ほらさっさと行きましょ!」


そんなとき何かを振り切るように必死な舞が声をあげた。・・・口の周りが赤くなってますよー


「そ・・そうですね!」

「あ、ああ・・そうだな・・」


口は赤くないが顔が真っ赤なお二人。とりあえず落ち着け。


「そうだね~じゃあ、行こうか~」


そんなわけでオレ達は街に向かう・・・すでにオレの体力はゼロに近い状態だが・・・

クロ「どーも、最近ちょっとPCの調子がおかしいクロです」

姫神「そうゆうことなので少し投稿が遅れました・・・ごめんなさい・・」

クロ「今のところそこまでひどくはないものの、もしかしたらいきなり壊れるなんてこともありえてきました」

姫神「そのためいきなり更新が一時途切れることがあるかもしれません・・」

クロ「その時は少しの間待っていてください。申し訳ない・・。次回に続きます」

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