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第15話 人気者はつらいよ・・・

先生から制服をもらったオレは今ゲタ箱の前にいる。時間はわざと遅れてきたため生徒はいない。

・・・なに?遅刻はいけないだって?普通に行ったら命がいくつあっても足りんのですが?


「そんなこと考えてる場合じゃないよな」


事情が事情とはいえオレは遅刻をしてしまっているのだ。ここでゆっくりしている時間はない。

幸いなことにオレが使っていた靴箱は今のオレでも届くくらい下の方にあったので問題なく開けることができた・・・のだが・・・


ドザーーー!


五分後・・・


「あれー?ネコ君どうしたのー?」


誰かの声が聞こえる。確か水橋先輩・・・だったかな?


「おーい、生きてるー?返事しろー」


いや、生きてはいるんだけど身動きがとれんのですよ。見ればわかるでしょうに。

仕方がないので現状なんとか動かせるしっぽをふりふりと動かす。


「おおー、生きてるかー、それで何で君はそんな所に埋まってるのかなー?」


そう・・今のオレはゲタ箱から飛び出してきた手紙の山に飲み込まれ溺死寸前なのだ・・・


----------------------------------------


「へーこれ全部ネコ君へのラブレターかーよかったねー」

「これをよかったと言えるあなたは大物ですよ・・・」

「あったり前じゃない!伊達に部長はやってないわよー」


あの後、先輩に引き上げてもらったオレは埋まっていた手紙の山の処理に追われていた。

とりあえずそのネコ君はやめてくれ。


「いや、それほめてませんから」

「照れない!照れない!」

「・・・・・・・」


やっぱり前のオレの予感は的中。この人もどこか頭のネジがおかしいようだ。


「それより、ありがとねネコ君!久しぶりに面白い新聞をかけたわ!」

「こっちはいい迷惑ですよ・・・」

「はいはい!そんな顔をしない!せっかくのかわいい顔が台無しだぞ?」


満面の笑みを浮かべてそんなことを言う水橋先輩。

そんな顔されちゃあ責めるに責められない為オレはため息を出しながら手紙の処理を進めた。


-----------------------------


手紙の処理(ゴミ箱に突っ込んだだけだが)を終えたオレは今教室に向かっている最中だ。


「それにしても妙な格好してるねーネコ君」


あいかわらずオレについてくる水橋先輩。つーか授業はどうした。


「男装の麗人・・だっけー?ネコ君そうゆう趣味があんのー?」

「オレはもともと男ですよ・・・」

「でも~やっぱり今のネコ君はスカートとかの方が似合うと思うよー?もちろんそうゆうのも人によっては人気があるけどー」


いや・・・人気とかそうゆうのは狙ってませんから・・


「そーだネコ君!」

「は、はい!?」


いきなり水橋先輩が叫びだす。


「ネコ君のプライベートを取材させて!」

「はぁ!?」


何をいきなり言い出すんだこの人は!?そんなこと・・・


「ねぇ!いいしょ!いいでしょ!いいでしょ!」

「ちょ・・・・ストッ・・・」


肩をガッチリと掴み上下におもいっきり揺らしながら聞いてくる先輩・・・やばい、気持ち悪い・・・


「わ・・・かり・・・・ま・・・した・・・」

「ホント!キャンセルはなしだからね!詳しいことはまた今度にするけど逃げないでね!?」

「いや・・・ちょっと・・・」

「燃えてきたぁぁぁぁぁぁ!!じゃあああああああああねええええええええええ!!」

「あ・・・・・行っちゃた」


結局強引に押し込まれてしまった・・・・どうしよう・・・とゆうか人変わりすぎだろ。


--------------------------------


いろいろとハプニングはあったものの何とかもう少しでオレのクラスだ。


「はぁ・・・くそ・・・なんで・・・教室に・・・行くだけで・・・こんなに・・・疲れなきゃ・・・いけないん・・・だよ・・」


数々の災難のせいでもあるが体力がまさかここまで落ちていたとは・・・さすがにこれはまずいかな?


「ふぅ・・・よし、見えてき・・・た?」


階段を登り切り、その先にあった曲がり角を曲がったオレの目に映ったものは


「「「「「・・・・・・・・・」」」」」


人の塊だった。言うまでもなくみんなオレのクラスの前に集まっている


「・・・もういや・・・・」


そんなつぶやきもむなしく正面の集まりは戦闘態勢に移行していた・・・

クロ「どーも・・・テストがやぶぁいクロです」

士郎「それなのに更新。やる気無さ過ぎだね~」

クロ「ちょっとした息抜きだからノーカウントだ」

士郎「そう言っても現実は変わらないよ~」

クロ「ああ・・・それにしても時間が欲しい・・」

士郎「時間があってもやる気がないんじゃね~」

クロ「俺はスロースターターなんだよ!・・・ではまた次回に・・・」

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