第13話 もう・・ゴールしたいです・・・
Q、なんでそんな姿になったの?
A、天才狂人科学者のせいでこうなった。
Q2、なぜメイド服をきているの?
A2、変態があまりにも多くそしてそいつらは強大だったから。
Q3、その姿になってどんな気分?
A3、早く元に戻りたい、ただそれだけ。
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・・・・普通だ・・あまりにも普通だ・・・
いや、だからといって文句があるわけではない。むしろこの姿になって初めての普通だ、いやなわけがない・・・けど、何故だろうか?相変わらずネコ耳は小刻みに震え、しっぽも落ち着かない。
「ちょっと?聞いてるの!」
それにあの士郎が素直に従うほどの人物だ何かあるにきまっている・・・
「・・・そう・・・だったら・・・」
問題はそれがなんであるかだ・・・とにかくこの人の情報を・・・
「!?ニャ~~~!いたい!いたい!いたい!」
「話を聞かない悪い耳はこっちかな~、それともこっちかな~」
水橋先輩はいきなりオレのネコ耳を引っ張り始めた、かなりの痛さだ。
「ほらほら、まず言うことがあるんじゃない?」
「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!だからはなしてください~~」
「よくできました!・・・でもだめね、人の話を聞かない人にはしっっかり!罰を与えないと」
「~~~~~~~!?」
「うわ~いたそ~」
声にならない悲鳴をだしているがまったくゆるむ気配はなし。
士郎はあんなことを言っているが顔が笑っているうえに手にもったケータイをこちらに向けている。
・・・何度も言うようだがこいつはオレの友人である。
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あの後、引きちぎれそうな痛みに耐えつつも何とか水橋先輩の質問にすべて答えたオレは新聞部の部室を出ようとしている。
「ありがとね、ネコ君!これは久しぶりにウケがよさそうな新聞が書けそうだわ!」
「ああ、そうですか・・・それとオレの名前はネコじゃなくて大島優斗です」
「わかったわネコくん!それじゃね!さぁ~今夜は居残りよ~!」
「そうゆうわけだから、僕もここに残るよ、じゃあね優斗」
そしてやっとのことで解放されたオレ
「・・・ふぅ・・・・」
ちらと時計を見るとすでに5時を過ぎており辺りはすでに真っ暗になっていた。
「・・・とりあえず戻るか・・・」
いつもだったら帰宅部であるオレはすでに寮に戻っておりテレビを見るなり、勉強するなりと、いつもどうりの生活をしていたはずだったのに・・・・
「どうしてこうなったんだろうな・・・・」
そんなつぶやきが無意識の内にでてしまっていた・・・・そんな時に・・
「優斗?」
「あ・・・・健人か」
そこにはオレの友人がいた。
「どうしてお前こんな所にいるんだ?」
「いや、掃除をしていたら思いのほか汚い所が多くてな、今さっきやっと終わったところんだよ」
掃除を今までずっとやってた!?たしか掃除は放課後・・・つまり3時ごろからずっとやっていた計算になる。相変わらずというか何というか・・・
「それより・・・・お前その格好・・・」
「!?いや、これは違うんだ!」
慌ててこの事を説明しようとすると
「いや、わかっている。お前がそんな服進んで着るわけがないからな・・」
「?ああ、そのとうりだ・・・?」
なにやら様子がおかしい。さっきからオレに顔を合わせようとせずどこか上の空といった感じだ。
「・・・・・へくち!」
「!!、大丈夫か!これを着ろ!」
そう言うと健人は制服の上着を脱いでそれをオレに羽織らせてくれた。
制服はとても大きくオレの全身をすっぽりと包んでくれた。
それはとても温かく、そしていいにおいがした・・・
「・・・・あ、ありがとう・・・」
「あ、ああ」
あれ?今度はどんどん暑くなってきたぞ?それになぜかすごい恥ずかしい・・・
「「・・・・・・・」」
気まずい沈黙が流れる・・・目が合わせられない・・・
「そ、それじゃ!またあ、明日!」
「あ、ああ・・また明日!」
その空気に耐えきれずオレは上着を返して逃げるように部屋に戻った・・・
部屋に戻ると、心臓が破裂しそうなくらい激しく動き、体中が燃えるように暑く、とても興奮しているということにその時、初めて気がついた。
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次の日になりオレはそれを見つけてしまった・・・
「なんだこれ?・・・・・」
「おてがら!ネコ少女、連続ひったくり犯、逮捕!」
そんな新聞が部屋のポストに放り込んであり、他の部屋にも同様のものが並んでいた・・・
クロ「どーも、今現在、睡魔に屈しそうなクロです」
姫神「早く寝ましょうよ・・・」
クロ「いや、途中で書き詰まってしまってね・・・」
姫神「保存するなり何かすればよかったじゃないですか・・・」
クロ「中途半端は好かん・・・」
姫神「・・・・・・・」
クロ「とりあえずもう限界・・・次回に続く・・」