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02.過保護と朝見たアサガオ。

冬宮です。お久しぶりです。

今年から来年の3月にかけては受験があるので、あんまり更新できないと思います。


小説がちゃんと完結できるまで粘りたいと思ってます。

 昨日は散々な目に遭った。

むくり と、絵里衣は、起き上がると、セミロングの中途半端な髪の毛を1つに束ね始める。

(今日こそ、部誌用の資料を探そう)

そう思い、朝ごはんを食べに、2階の自分の部屋から、階段を降りていく。

リビングへ、着いた。


「あら、絵里衣遅いじゃない!!いつもは、6時に起きてくるのに」

「たった1時間多く寝ただけじゃん」

「お母さんはね、あなたの事を心配してるのよ?」

「しなくていいし」

「あんたって子は」

「……。」


 自分の親は過保護すぎる。特に、母親が。

いつもきちんと起きる時間より1時間多く寝た事ぐらいで、こんなにしつこく心配する親が私の家以外にもいるのだろうか?


「昨日も、帰ってくるの遅かったし」

「図書室寄ってた」

「何してたの?」

「母さんには関係ないよ」

「あなたは、そうやって、いつもいつも、隠して……ブツブツ」


ああ、もううんざりだ。


「そこ、通して」

「あなたはね、一人っ子なんだから、少しでも家に帰ってくるのが遅くなったら心配するじゃない!!」

「朝ごはん食べたいんだけど。どいて」

「まだ話は終わってないわよ!!」


キッと、きつく睨んでくる。

 こんな親の所に生まれてきたくなかった。が、しょうがない。子供は親を選べないのだから。

 正直言って、しつこすぎる。親なんて、どこの家もこんな感じなのだろうか?

 母親を押しのけて朝ごはんの準備をする。


「もう!!絵里衣!!」

「だから何?」

「私たちの苦労も分かってんの?!」


だったら、こんな母を持つ私の苦労も分かっているの?と聞き返したかった。


「あなたの事が心配なのよ……」

「……。」

「あなたがいつか、家を飛び出して行ってしまいそうだから」

「……。」

「だから、あなたの……」

「大丈夫だよ。母さん。非行に走るような出来の悪い脳みそは遺伝してないから」

「っ」


絵里衣の言葉を聞いたとたん、母はぶるぶると震えだし、見る見る間に顔が青くなって近くにあった椅子にペタンと座った。

 牛乳をコップに注ぎ、食パンをトースターに入れて、なるべく母から離れた位置にある椅子に座った。

 しばらくして、絵里衣の食事が終わって皿を洗っていると、ようやく自我を取り戻した母が絵里衣に近寄ってきた。


「……絵里衣」

「あ、母さん。今日学校の図書室に行くから」

「絵里衣……さっきの言葉……」

「ああ。非行?母さんのアルバムの中にあったよ。丈の長いセーラー服を着て、すこぶる格好悪い座り方で写ってる写真がね」


 最近、家のパソコンで、ネットサーフィンをしていて覚えた用語で言えば【黒歴史】と呼ばれる、思い出したくない過去である。

 母は、昔ぐれていた。スケバンと言った方がイメージは伝わりやすいだろうか?

煙草とかお酒とか、未成年なのに飲んでいたし、家にも帰らない日が何日も続いていた。

しかし、私の父と出会ってから急激に変わり始めたのだそうだ。

父との出会いが母を変えた。

だから母は、自分の子供が自分と同じ過ちを犯さないかどうか心配して、過保護なのだと思う。

 最後の皿の水気をふき取って、元の場所に戻した。


「じゃ、母さん。もうそろそろ着替えて行くよ」

「そう……気を付けて行くのよ」

「はいはい」


適当な返事で、自室のクローゼットへ向かう。

そこで素早く制服に着替え、部誌用の原稿が入っているファイルと筆箱を乱暴にスクールバックに詰め込む。それを持って自転車が置いてある物置へと外に移動し、自転車の前カゴに荷物をボスンッ。と、入れてロックを外し、サドルにまたがった。

 ふと、家の門を出る前に小さい庭に目を向けると、鉢植えの大きな紫色の花が目に飛び込んできた。






 庭に咲いている鉢植えのアサガオが、朝露にぬれて輝きを放つ。

一生懸命上に伸びるツルが支柱に巻きついている。何かを求めるように上へ伸びるそれは、何か切ないものを感じる。

その姿を見ていたら、さっき見たしつこい母の姿が思い浮かんだ。

 絵里衣は顔をしかめながら自転車に乗り、学校へ登校した。

こんな感じでどうだったでしょうか?

読んだ通り、絵里衣と母との関係は良くはありません。


絵里衣は、毒舌キャラという設定になっちゃいましたが……。

まぁ、大丈夫ですよね??

キャラ崩壊してないですよね??


次回のお話は、また、あきらが出てくる予定です。

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