第八話 ロック!
気配を消したハイリッチが最後尾のアリスの背後に忍び寄ってくる
なにか違和感を感じたロックが振り返るとアリスのすぐ背後で攻撃体制をとってるハイリッチに気付いた!
「アリ姉うしろ!!!」
アリスは寸前のところでデスサイズの攻撃をかわすも、よろけて尻もちをつく
デスサイズの二撃目がアリスに襲いかかる!
「うおおおおおお!」
体制が崩れてるアリスを庇うようにロックが突進し斬りかかる!
が、物理攻撃が全く通らず振り下ろされたデスサイズがロックの背中を切り裂いた!
「ぐわっ」っという声を上げたロックはうずくまり動けない
背中から大量の血がふきだしている!
「ローーック!!!」
アリスはロックを庇うように覆い被さった!
「きさまぁぁーーーーー!」
少し先を歩いていたらユウキが鬼の形相で戻ってきた
両手はすでに光属性魔法による光で覆われている
両手から発射される多数の魔法弾がハイリッチを襲う!
瞬時に横に移動し避けるハイリッチ!
だが一発だけハイリッチの腕をかすめた
ハイリッチは強敵と判断し少し距離をとる
その隙にユウキはロックにヒールをかけた!
「はぁはぁ…ありがとうユウキさ…ん…」
ロックは傷は治るも大量に出血したことで起き上がることができない
「ロック!少し休んどけ!アリスはロックを守れ!こいつはオレがやる!」
「ユウキ気をつけて!あいつは光属性しか効かない!」
「オッケーアリス!」
落ちているロックの錆びついた剣を拾ったユウキ
その直後ユウキの両手から眩いほどの光が溢れ出す
その光を剣にかざすと刀身が眩しく光り輝き出した!
ハイリッチはその光にひるんでジリジリと下がっていく
「逃がすかぁさまぁーーーー!」
剣を勢いよく振り下ろすと光の剣撃が凄まじいスピードでハイリッチに襲いかかった!
あまりの速さに避けきれず片腕がスパっと切り落とされ地面に落ちた
「それはアリスの分…」
「これはロックの分…!」
ユウキはそう叫ぶと剣を水平に切り裂く!
凄まじい速さの光の剣撃がハイリッチの両足を通り抜け切り落とした!
「そしてこれが…この一撃がオレの怒りだぁー!!!」
凄まじい勢いで振り下ろされた剣からおびただしい数の光の粒子が襲いかかりハイリッチは跡形もなく消滅した
「カ…カッケー…!」
ロックが弱々しい声でそう叫んだ
「ロック!!!」
ロックに駆け寄ったユウキは抱きしめて優しく言った
「かっこよかったぞ…ロック」