第六話 王都へ!
翌日
「ここから王都まで3日ほどの距離じゃがこの生首をギルドに届けると懸賞金がもらえるんじゃが…ユウキ殿行ってもらえるかのう」
「長老わかった。とりあえずインベントリに首30個入れるわ…気持ち悪いけど」
「わたしと弟も行くわ」
アリスはそう言うとロックを呼びに行った
「ユウキ殿、懸賞金はぜんぶユウキ殿が受け取ってくれるかのう…」
「いえ長老、その懸賞金で村の防御を固めましょう。まずは村の周りを囲ってる柵を強化すべきです。あとぼくの世界で使われている強力な弓や銃器を向こうで買ってきますので村人の強化もやっていきたい」
「そんな事まで…わしらには恩が大きすぎて返すこともできん…だがユウキ殿がそうおっしゃるならお任せしたい」
「任せてください!あと強化の資金についてだけど向こうの世界では恥ずかしながら全くお金がない… 懸賞金で何かを買って向こうの世界でそれを売ったお金で物資を買いたいんだけど…」
「ふうむ…両方の世界で同じように価値がある物か…ユウキ殿の世界では何が価値あるかのう」
「金…ゴールドかなあ…希少な物質で高値で売買されてる」
「金か! こっちの世界でも金貨に使われとる位じゃから同じ位価値あるはずじゃ!」
「では金を買って向こうで売るね。そのお金でたくさん物資買ってくる!」
そう話をしているとアリスとロックがやってきた
「ユウキさんお供します!」
ロックは久々に王都へ行けるのがうれしいのかノリノリである
「遊びに行くんじゃないのよロック!」
「姉さんわかってるって!」
「そうじゃユウキ殿、これも資金の足しに持っていってくれ…」
長老はそう言うとジャイアントボアの牙をユウキに渡した
「わかった! じゃあ長老いってくる! みんな行こう!」
ユウキとアリスそしてロックの3人は王都へと村を出た
「ねえユウキ、長老となに話してたの?」
「村の発展と強化だよ、今後また盗賊がくるかもしれないだろ? ぼくも毎回いるとは限らないし…」
「そうなんだあ…でもユウキはなんでこの村によくしてくれるの?」
「アリス様がいるからだよ」
「ちょっ! まだ昨夜のお酒のこってるの!?」
そんな雑談をしながら歩いてると山道に入った
「ところで3日かかる距離って長老が言ってたけどそろそろ暗くなるしこの辺でキャンプしない?」
「そうねえ…荷物ぜんぶユウキのインベントリに入ってて身軽だから3日もかからないかな。この辺でテント張りましょうか」
「ねえユウキさん!お肉食べたい!」
「いいねー!ジャイアントボアで焼肉しようぜい!」
「はいはいテント張ってからねー!」
そんなこんなでジャイアントボアの焼肉をたらふく食べた3人は順番で見張りして寝床についた
一人焚き火を眺めながらユウキはこれから始まる異世界での冒険にワクワクしていた