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第二話 いろいろ教えて!

翌日

目が覚めたユウキは床を確認すると木の棒が転がってる


「やっぱり本当に異世界行ってたんだ…」


まてよ…

向こうの世界の物だよなこの木の棒

ってことは異世界にある物はこっちの世界に持って来れるってことか

逆にこっちの物も持っていける…はず!

異世界で手に入れたアイテムとかこっちの世界で売れば大儲けできるかも!


「っしゃー!」


「そうと決まったら売る物仕入れに行かなきゃね」



ホームセンターに来たユウキ

ライターに懐中電灯と…あと何がいいかな…

うーん…なかなか思いつかない

「あっそうだ! ジュースとかいいかも」


車がないので何回かホームセンターと家を行き来した


インベントリっていうかマジックバッグというか

そんなの欲しいなあ…

「あっ、レベルが上がると覚えたりして!」

とりあえずカバンに入るだけ買ってきた物を適当に入れてと…


じゃあ、行きますか…!

カバンを抱えて小声で叫んだ


「異世界へ!」

はいYES つんつーんっと!

目の前が真っ暗になり異世界に再びやって来た


「また草原かあ…村に直接行けたらなあ」

そう呟きながら歩いてるとスライムと遭遇


「おお スライムいるじゃん!」

「とりゃあああああ」


家から持ってきたゴルフクラブを振り回す

グチャア…


「やっぱスライムよえー… レベルあがんないし、もうちょい強いの出てこい!」


と言うもその後モンスターとは一度も遭遇せず…

「この辺はあんましいないのかな」


しばらく歩くと村に着いた


「あっ! あの時の!」

門番が叫んだ


「やあ!」


また銅貨5枚のやりとり始まるのかと思ってると門番は村の中に入って行った

しばらくすると女冒険者が門番と一緒に出てきた


「あああ…あの時のお方…」

そう言いながら近づいてくるなり手を握ってきた


「あの時はお礼もろくに言えず…私はアリスと言います…弟を助けてくれてありがとう」


「いえいえ…とにかくよかったですハイ。 あ、ユウキです」


何かお礼させて下さいと言われたが、いえいえと返す

このやり取りを何度かしてるとユウキは思いついた


「あ、そうだ! じゃあこの世界の事いろいろ教えて欲しいんだ」


キョトンとしたアリスはそんな事でいいならと喜んで承諾、立ち話もなんだからと自宅に招かれる


「ただいまー! ロック!!! ロック!!!」


奥から弟ロックが出てきた


「ほら! あんた覚えてないでしょうが命の恩人の!」


「あああ…あの時の! 助けてくれてありがとう!」


しばらく3人であの時の事を振り返っていろいろ話しをしてるとアリスが思い出したように言った

「あ、そうそう この世界のことについてだったわね」


「うん、じゃあまず自己紹介するね」

ユウキは続ける

「ぼくは違う世界からきたんだ。あの時突然消えたでしょ? あれは自分の世界に戻ってたんだよ」


シーン…と間があく…が突然消えたのは事実

信じられないが信じるしかない


「わ、わかったわ…じゃあこの世界の事まったくわからないってことね。その前提でこっちも答えるね」



「じゃあまず通貨の事教えて。パン一個どれくらい?」


「種類にもよるけどまあ大体一個銅貨一枚ね」


ふむふむ…パン一個100円とすると銅貨一枚が100円…


「銅貨以外に通貨ある?」


「銅貨10枚で銀貨1枚ね、さらに銀貨10枚で金貨1枚、あとそれ以上は金貨10枚で白金貨1枚かな…でも白金貨なんてこんな小さな村じゃ見ることほとんどないわね」


ふむふむ…

銅貨100円

銀貨1000円

金貨1万円

白金貨10万円

ってとこかな


「ありがとう! じゃあ次は魔法のこと教えて!」


「魔法は火、水、土、風、光、闇の6種類の属性があって通常は1人1属性しか覚えられないわ。もちろん魔法が全く使えない人もいてるわよ。あとまれにダブルやらトリプルがいるけどそういう人は王都にしかいないわね」


ふむ…

「どうやったら覚えられるの?」


ああ…まずそっからかといった顔でアリスは答える

「基本はレベルアップかな…レベル10で覚える人もいれば、レベル50でもひとつも覚えない人もいるし。

魔法レベルが上がると同じ火属性でもファイヤー、メガファイヤーと高いランクの魔法が使えるようになるの」


ふむふむ…

部屋を軽く見渡すと見慣れない機械のような物があちこちにある


「それらは魔道具よ。例えばこれは光の魔道具で、暗い場所で明かりを灯す事ができるの…これら魔道具には魔石が組み込まれていて、魔石に溜まってる分の魔力が残ってる限り使えるのよ」


魔石…ようするに電池みたいなものか…ふむふむ


「あとは滅多にお目にかかれないけど魔素を自動で取り込みながら永遠に使い続ける事ができる魔道具もあるけど、とてもじゃないけど高価で買えないわね」


「魔素って?」


「ええっと…魔素は魔素としか言いようが…目に見えないけどあちこち至るところにあるのよ」


ふむ…空気中の酸素や窒素みたいなもんか…


「色々ありがとう、またわからない事あったら聞きにきてもいい?」


「もっちろん! ってそのカバンの中なにが入ってるの? そっちの世界の物?」


ああ忘れてた…

ユウキはカバンを開けてライターを取り出した

「これはライターっていって火種が出るんだよ。そっちの魔道具みたいな物かな… 中に液体が入ってるでしょ、それが無くなるまで数百回くらい使えるんだ」

と言いながらカチっと火をつけた


「えええええ!こんなちっこいのに!?」


アリスはそう言うと奥の部屋に行ってすぐ戻ってきた

「これがこっちの世界の火の魔道具よ!」

両手で抱えるようにして大きな箱を机の上に置いた

大きさは50センチ程のダンボール位だろうか


「魔石自体は小指の先ほどで小さいんだけどね、火の魔法陣が描かれた板が大きくてねー…火属性魔法使える人がいたらいいんだけど、いなかったら野営とかの時すごく不便なのよ」

アリスはそう言うとライターを欲しそうに見た


「あげるよ」

ユウキはそう言うとアリスの手のひらの上にライターを置いた


「ええ!? こっちがお礼しなきゃいけない立場なのにこんな高価な物貰うとか…だ、だめだよう…」

と言いながらまじまじとライターを見ている


「いいよ、お礼とかそんなの。あ、もう一つ聞きたい事があった」


「なになに何でも言って!」


「えっとレベル上げたいんだけど…スライムあんましいなくて。いい狩場知らない?」


「いまレベルいくつ?」


「2…です…これまでスライム2匹倒しただけ(笑)」


「この辺でスライムって…草原行ったの? あそこはほとんどモンスターいないよー… あ、じゃあさぁ、一緒に行動しない? 狩場教えるのは全然いいんだけど1人だとレベル2じゃ危険だし!」


「え…いいの?」


「いいに決まってるよう…恩返ししたい。ねえねえ!今からトゲウサギがいる森に行かない? ここから歩いてすぐのところなんだけど! トゲウサギは弱いから弟と3人でも十分いけるよ!」


「うん、じゃあよろしく!」


ユウキとアリス、そしてロックの3人は森へ行く事になった!

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