プロローグ
10分程早いがこれで終わりにする
その声をきっかけに教室が騒がしくなるが俺は気にもとめず教室を後にし帰路についた
最近、自転車を漕いでいるとふと思う 俺は何をしているんだろうと
“小学生の頃周りに秀才だとちやほやされ中学に進み普通になり
高校は私立高校に進学した俺は社交的ではなかったが友達は出来た
高校2年の時 担任の教師が嫌いで不登校になったが家族 友人の助けで3年生になる頃には学校に通っていた
進路を決めるとき障害になったのが欠席日数とそれに伴う成績だった
成績の低下により第一志望の大学への推薦はほぼ不可能だったが
どうしても行きたくて推薦を諦めセンター試験に絞ることにした
推薦狙いだった俺はセンターに向けての勉強はしていなかったが 努力のかいあって無事に入学できた
仲のよかった友人達はばらばらとなり同じ大学に進んだ知り合いは一人もいなかった
受験勉強に燃え付き最初から入学が目的となっていた俺は今は
なにも変化のない教室に行き椅子に座り講義を受け移動するというだけの生産性のない毎日を過ごす
成績は下がり明確な目標も見つけられず現実に目を向けずの悪循環をし二十歳になってしまった”
俺はどうしてこんなことをしているんだろうと
あわよくばまるで小説のような
なろう作品のような
ダンジョンやモンスターが出現し世界がひっくり返るそんな非現実的なそれが俺の身に起きないだろうか
この虚無感から解き放ってくれないかと 自転車を漕ぎながら妄想に更ける
テンテンテンテ~~ン
≪ただいまより地球のアインラッド化計画を実行します
其にともない人類の進化促進 スキルのアンロック 魔素の活性
ダンジョン並びにモンスターを出現させます≫
そうそうこんな感じに・・・ん?