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◎第九十話:「引っ込み思案」の話
◎第九十話:「引っ込み思案」の話
建築工学の大学院で学ぶ徳島産の21の女子学生がいる。いわゆるリケジョで、筆者好みの美人だ。こっちが起業家と知って、向こうから好きになられた。と言っても、迫られた訳ではないし男女の関係も無いから、彼女の為に予めそう断っておく。
と、こっちが勝手にそう思っているが、もし本人に確かめたら「もしかして、イケメンと勘違いしていない?」と突っ込まれそうだ。こうして、何時の時代も女は心ある男を困らせてきた。
それはさておき、自分は小さい頃から「引っ込み思案」だ、と彼女ははにかんでいるような表情で嘆き節である。自信を持つ方法を教えて呉れという訳だから、先の突っ込みとは大違いで様々なファクターが入交り混沌とした女心だ。決意と傷心の間を行き来する年頃である。




