会社（の）事情（第三作）短編集どこから読んでもいい

フンガ・ドンガ

　案外誤解されているが、学校で勉強する数学教科は思考力の問題ではなく、実は社会科みたいに暗記科目なのだ。出来るだけ多くの問題をやって「数多くの解答を暗記」するのが、手っ取り早く成績を上げるコツ。鶴亀算も試験問題となれば、タコとイカの話になり、時間と分の話に書き換えられるだけ。

　筆者は大学一年の時に数学の微積分の試験が満点でクラスで一番を取った事があったが、なに先の応用で単に解答を沢山暗記していただけ。出題者は大抵似たり寄ったりの問題しか、よう作らないもの。筆者は暗記した中から「比較して・類推した」だけだったから、本人には偉くも痒くも無かった。

　馬や豚などの動物との違いが判ってみれば、我々は人間なのだから、違いを一層際立たせるためにも、数字を覚えましょう。副作用として、老人ならきっとボケ防止にも役立つに違いない。

★つい先般、南太平洋トンガ王国で大規模な火山の爆発がありました。津波を心配したものです。山の名前をちゃんと憶えていますか？　富士山じゃないよ、浅間山でもない。「フンガ・ドンガ・フンガ・ハアーパイ山」ってんだ、確か。覚えているかどうか、来週試験するからね !

　山の標高は何メートル？　ウム、残念ながら覚えてないなーーー、確か海底火山だった筈だ。

お仕舞い

２０２２．８．１