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アンタ、そんなに言うなら

 アンタ、そんなに言うなら何か(覚えた数字無しに)論理的思考力だけを使って何なり実現してみたり開発してみた事があったのかい、と言いたい。

 そもそも先の論理の致命傷は、「思考力とは何か」・「判断力とは何か」・「価値判断とは何か」を突き詰めて考えていない。上滑りなのだ。それら三つが「何から生み出されるか・何から作られるか、それらを構成する原料は何か」の原理を知っているように見えない。それらを生み出す母親は、数字を含めた丸暗記作業にあるのではないのか。


 先に紹介した例の通り、知識や数字が先に「頭の中に」あってこそ、そこから出発出来て比較する力や思考する力や人格が構築されるものと、筆者は考えるからだ。筆者が複数以上の製品を短年月で発明したり開発出来たのは、初めから思考力が存在したからでは決してない。

 もし仮に様々な暗記した数字や知識の累積が自分の中に無かったとすれば、一歩譲って仮に同じ開発が出来たとしても、何年も「余分に長い年月」が掛かったのは間違いない。


 知識や数字を暗記してなければ、外部へ調べていちいち確かめなければならなかったろう。その数字に到達する前にやっている事が無駄かどうかの「価値判断さえ付かない」から、開発自体が初めから遅々として進まなかったと思う。

 暗記無用を唱える人には、本当に真剣な思考や発明を実体験した事が無いのではないかと疑ってしまう。机上の空論でしかない。


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