あなたちは貧乏人よ!
⑤株価
筆者は株式投資をやっていないが、日立造船や三井E&S(三井造船)や椿本チエインなどの主だった会社の株価を20件ほど意識して覚えている。何か役に立つかって?
ウチの製品を販売する為に訪問して、顧客から酷く価格を値切られる事がある(先の3社がそうだと言っているのではない、念の為)。当の営業マンは単純にがっかりするが、それを聞いて筆者の内心では(株価から判断して)値切り倒す相手の会社の懐具合が分かるーーー、と別の理解の仕方をする。株価を知っているお陰で、物の見方が高所になるのは確かだ。
⑥10-75-57%
2021年度の世界の上位10%の人(大金持ち)が、全世界の資産の75%を保有しているという数字だ。因みに同じく、我は国では57%を保有していて、これらの数字を覚えている。
貧富の格差は我が国でも大きいのを示す数値だが、この数字を基にして選挙運動の演説会場に集まった有権者達へ、「ここに集まった皆さんの大多数は決して豊かではないんですよ、あなたちは貧乏人よ!」と呼ばわりされるとすれば面白い事になるだろう。
そんな悪い冗談は別にしても、日頃「オレは金持ちか貧乏人か」という目で周りを見回すのは、「たった10%の金持ち=57%の資産独占」という数字を覚えている事によって、ちょっとしたスリルを味わえる。
⑦6000億
我が国の「ボルト・ナット」の年間製造出荷額が6000億円という数字を覚えている。この数字のお陰で、何かボルトに関係した発明を行えば、その特許が相場として(65万円ではなくて)xxx億円位で売れそうだな、と素早く見当がつく。現実的なメリットで、必要に応じて(儲け仕事に繋がるから)これは自然に覚えた数字だ。




