遠からずバチは当たるまい
①1000社
昨年の米国の新規上場会社は約1000社(日本はその1/10)だそうだが、我が国の国力(GDPというが)は、米国の1/10ではなく1/5程度なのだから、独立心旺盛な人達が我が国より2倍比率で多いのだなーーー、と米国人気質を改めて知る気がする。
②55=1.3万、65=2.2万、100=8.8万
筆者は特定の機械部品(ソケットと言うが)の製造原価を「意識して」覚えるようにしている:寸法55の部品の原価が1.3万円、65の部品は2.2万円、100の寸法は8.8万円。これらは日頃の仕事に関係した数字だ。
ユーザーから寸法60の部品を「特注で作って欲しいけれど、価格は幾らか」と尋ねられたら、平均的営業マンは「工場に見積もりを取って、明日には見積書を送りますよ」と応える。これが一般的だが、一般的な人は出世しない。
筆者の場合、(内心で)お客が言う寸法は60だから、つまり覚えている数値55と65の間だから、原価は2万円くらいなものだなーーーと類推が出来る。それじゃ売値は倍の4万円ってとこだ、と見当が付く。
「お客様、価格は(4万円の代わりに)3万8千800円ですよ」と、ウソの三・八を混ぜて、即座にもっともらしく応える。当たらずとも遠からずバチは当たるまい、と考えた価格だ。こういう手合いは、きっとトップ営業マンになれるに違いない。
幾つかの原価の数字を飛び飛びに(意識して)覚える事によって、他人の百倍の速さで仕事が出来る。
③9%
トヨタの利益率である。ああ、ウチは規模こそ小さいが利益率ではトヨタを凌ぐんだーーー、と経営的な比較が出来るから便利。




