表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
966/1693

ヤスリの硬さ

 √3を含めて先の数字は工学系の人なら当たり前だろうから、自慢するほどの事ではない。けれども必要に迫られて覚えているのだが、tan1°~tan5°までの三角関数の値を1°刻みで覚えている人は少なかろう。世の物理学者の中には(矢張り必要に迫られたのだろうが)対数表数ページをまるまる暗記している人がいたそうで、そういうのは天才に属するから、別格に置く。


 外にも、ヤスリの硬さが硬度65(=HRc65)とか、ソケットなら45とか、安物の鉄なら20とかの数字も(意識して)覚えている。更には正六角形の一番長い角々の長さが平行幅の1.155倍なのも覚えている。

 この辺りになると、何やら自慢めいて来るが、実は六角形とは「ナットの形状」(=筆者の商売道具)だから、(知っていて当然で)種明かしすれば驚くにはあたらない。ついでに先の三角関数は、筆者が仕事にしている開発業務に関係していて、ほぼ毎日参照する数字だ。


 先の1.155を含めて、ウチの社員達全員は覚えるべき特別な数字が約30種くらいあって、覚える事を強制されている。ボルト径M36のトルク(=締め付ける力)は4000Nmなどの数字もその内の一つで、彼らには迷惑な話だが、数字の暗記は社長の深淵なる考えがあっての事だ。


 数字を覚えるーーーと言うと、年寄りのボケ対策かいなと思われるが、これは外れで歳が入ったからやっている訳ではない。筆者に他の人と違う処があるとすれば、これがその一つかもしれない。

 若い頃から心がけている習慣で、中年になって起業をして以来このクセは一層強まっている。数字を覚えるのは、趣味というよりは「必要に迫られて」やっている事だ。どんな必要かは追い追い述べる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ