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仕事は二番

 それはさておき:「そんな事をやっていて、肝心の会社は一体大丈夫なのかいって!?」 

 よくぞ訊いてくれた! コロナ禍にありながら、幸いにして案外順調である。今期の六月決算は、多分会社始まって以来最高の利益を達成しようとしている。

 大小に関係なく、会社と言うのは販売さえ上手く行っておれば、本来社長の仕事は無いものだ。顔色を変えて社長がシャカリキにならないと行けないとしたら、何かその会社に問題がある。


 年中休まず自転車をこいでいるだけだが、筆者を眺めてこんな事を言うのは七つ年下の配偶者である:「ヒーチャン(恥ずかしながら筆者の名前)は、多分一番幸せな人間よ。」

 筆者をよく知る人間がそう言うのだから、きっと正しいに違いないとは思うが、本人にすれば本当は二番か三番の方がいい。一番は配偶者であって欲しいーーー、と願っている。


 これから新たに始まろうとする先行き十年の八十代がどんなものか、筆者には想像がつかない。この年代に多くの人が「力尽きて」死んでいるからだ。まもなく会社は後継者に譲る積りだから、好戦的で敵愾心が強いのはもう辞めて、「遊びが一番」・「仕事は二番」・「ツバメが友達」で行きたいものと考えている。

 毎日の生活を人生と言う仕事として生きたい(シェーカー教徒の教え)、と思う。


お仕舞い

2022.6.15




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