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キャアキャアと言う

 そう書いたけれども、第二の青春時代を楽しく過ごすには無条件には出来ない。条件は三つだろうか:①生活に困らないだけのお金があること。②健康であること。③好きな仕事がある事。そして出来れば四つ目として④夫婦の仲が良い事。

 なんだ、珍しくも無い、当り前の事じゃないかと言われそうだが、「当たり前であること」が積極的に大切だと思う。言い換えればこういうこと:(現役時代の)出世や何かを成し遂げる事や有名になる事は無関係だという事。


 若い時代に怠惰に流れず「当たり前」に働いておれば、①の「生活に困らないお金」は自然に準備出来るのではなかろうか。②の健康の獲得は、自分の努力外の面も大きくて運・不運もあるが、健康維持の為に努力する値打ちは充分にある。③の好きな仕事があるというのは、自助努力でなんとかなるのではないか。努力のやり甲斐がある部分だ。


 最後尾に置いたが、④の「夫婦仲の良さ」は、条件の中で半分以上の重要度を占めるかも知れない。もうこの歳で、オブラートに包んで遠回しに言う必要もなかろうが、因みに筆者は配偶者が好きである。(筆者と同年配の多くの夫婦がそのようだが)嫌いではないという意味ではなく、(恥ずかしながら)結婚当初と情熱は変わらず積極的に好きである。

 現在でも外から帰宅して面会するのが大いに楽しみで、朝別れたばかりなのに夕刻の再会を互いにキャアキャアと言って悦ぶのだから、そんな夫婦は数少ないようだ。



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