抗議している
連休の5日目だったでしょうか、朝から夕方まで開発実験を倉庫の片隅でゴソゴソやっておりました。在庫品が所狭しと置かれた倉庫は、約八十坪(260平米)の広さがありますが、何とか2~3坪の空きスペースを確保しての実験です。
この季節夕方五時半と言っても外は未だ明るいですが、帰宅しようと思い、倉庫の出入り口のシャッター扉(約1.5m幅)をがらがらと落として閉じた処、この時小鳥の鳴き声が聞こえました。
気が付くと、筆者の目の高さから2m程上の棚に二羽の小鳥がおりました。白と黒を選び分けて外見は清潔な感じですが、眉毛の無い目はパチクリして口元がきつい。互いに30センチほどの間隔を置いて並んで止まっており、筆者と目が会いました。怖がる様子はありません。
二羽は知り合い同士なのでしょうが、無論筆者とは面識がありません。けれども以心伝心で、(シャッターを閉めたら)「困るじゃないか!」と抗議しているのがわかりました。真剣な眼差しが光っていましたから。
昼間の実験中に、倉庫内で何度か小鳥の鳴き声を聞いた自覚があったので、ああその時の鳥なんだと思い当たりました。閉じ込めたのに気付いて、鳥を脅かさないようにわざとゆっくりした動作で、シャッターの処へ戻り開けてやりました。サッと飛び去りました。




