表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
940/1694

迅速な決断と荒っぽい行動

 起業への関門は未だある:筆者がセールスマンをやった小さな会社には、筆者以外にも何人かの社員が在籍した。同じように「売り方・会社の仕組・経営テク」を学んだ筈だ。彼らにも独立や起業のチャンスに恵まれていたのだから、実行すればノーベル賞は貰えなくても成功出来たのではないかーーー。

 けれども実際は、筆者以外に誰も実行しなかった。彼らと筆者を分けた違いは何だったろうか。ここに才能の出番がありそうで、答えは簡単に見つかった:


 グループの中で筆者がトップセールスになれた事だと思う。「販売の腕さえあれば、オレは自分で食って行ける」と自信が持てた。腕で稼いだ自分の金を会社に巻き上げられたくないと考えた。こうなったら、何もせずにそのままズルスルと年齢を重ねてしまってはいけない、婚期を逃がすようなもので謙虚という小さな道徳も捨てた方がいい。取るのは迅速な決断と荒っぽい行動:独立起業しない手は無かった。ライバル会社を立ち上げた。


 この決断が無謀でなかったのは、成功の道筋がはっきりと見えていたからだ:得意中の得意、何せ「売りさえすれば良かった」のだから。続いて、起業した会社がつぶれる事は有りえないと確信があった:何せ「売りさえすれば良かった」のだから。


 起業した当時の気持ちをよく覚えている:トップセールスの人間が成功しないなら、世の中の一体誰が成功するというのだ!それ以外に条件が果たしてあるかーーーと考えた。会社とは何かを(小さな会社で学んで)「既に」よく判っていたのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ