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火あぶりの刑

 世間がコロナ禍でふうふう喘いでいる真っ最中こそ、ベースアップの交渉にベストタイミングと考えて、圧倒的な要求を出したから、見上げた度胸だ。

 筆者が見上げたのは実は度胸に感心したのではなく、「この男、ひょっとしたら、コロナという言葉を知らないのではあるまいかーーー」と、万が一にも深い疑念が生じたからだ。世の中には常識からズレた人間が大勢いる。ウチに居てもおかしくない。


 「君、新聞を読んでいるか? テレビを観てもいいのだが」とこっちから突っ込んだ質問をした処、「スマホゲームをしています。僕はマルクスの資本論を読みました」と、関係があるような無いような返事を返した。応え方からして、やっぱり大いに重症である。

 筆者は先ず「最近社内で、なぜマスクをするファッションが流行しているのか」、の訳から説き起こさなければならなかった。


 最後に、「新聞を読め! マルクスは100年古い、最近はコロナで餓死者が出ているそうだ」と半ば脅して、ベースアップの話は100年早いと諭した。

 ほんとにもうーーー、火あぶりの刑にしたい処だ。




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