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テニスクラブ

 設計担当のA君も自由だ。一流大学の機械工学部を卒業して大手自動車会社に勤めたが水が合わず、ウチへ転職して来て12年目になる。給料は下がった筈だが、管理されない組織に内心満足の体だ。デリケートな男で何を考えているのか知らないが、何より仕事だけは大嫌いらしく、K君と正反対。それが証拠に毎日判を押すみたいに出社は8時59分(定時は9時)であり、退社は6時01分(定時は6時)と決まっている。これじゃ、他の会社で勤まるまい。


 この男、設計者ぶらずに仕事は色々やる。筆者の特許申請の図面を3Dで書いてくれるだけでなく、英語も巧みに操り取引先である英国やドイツとやり取りしている。  

  

 一方で、この所連日油にまみれて倉庫内で油圧機器の修理の肉体労働もやっている。これがスポーツジムに通うより安上がりで健康に良いらしく、二重に健康になる必要が無いとして、最近所属していたテニスクラブを止めたと聞く。筆者と違って女嫌いだが、ウチとしては大いに助かっている。



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