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アカデミー賞を狙う

 K君を見習ってかどうか分からないが、もう一人の営業マンO君は未だ40前で若いが、これも楽しんでいる風だ。年収850万円の男で、耳にイアフォンを常設して、手放しでユーザーと電話を掛けて粋がっている。

 特技は:製品の動きを様々な動画に取りためて、自作自演で顧客に見せている。これで売り上げ成績を上げている。動画に自身の語りは入るが、バックミュージックの無いのが難点だ。


 若いとは言え、三井造船の依頼で中国へ技術指導に10日ばかり出張した事もあるから、尊敬すべきテクニシャンである。


 彼は最低の販売ノルマを達成しても、更に稼ぎたい男だ。家に小さい女の子が4人いるから当然だろう。彼も時間が気にならないタイプで、筆者がたまの日曜日に会社でソファ(=その実、安物のキャンプ用ベッド)に寝転んでいると、突然現れてぎょっとさせる:「家で、退屈だったから(会社へ)来ました」なのだそうだ。


 どうせ脚本家兼監督で新作の動画作りなのだが、筆者が出演を頼まれたことはない。転職するとすれば、アカデミー賞を狙って映画監督以外に職業は無いと思う。




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